【札幌圏】21年6~12月にオープンする1000㎡超大型小売店舗一覧

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 コロナ禍2年目に入った2021年、札幌市及びその近郊で店舗面積が1000㎡を超える大型小売店舗の出店は、6月以降に集中している。1~5月は、「コストコ石狩倉庫店」(石狩市)と「コープさっぽろしろいし中央店」(札幌市白石区)の2店舗だったが、6月以降は分かっているだけでも6店舗に及び、大型小売店舗の建設は活発だ。(写真は、6月中のオープンに向け準備が進む「ジョイフルエーケーBUILD-ON(ビルドオン)」)

 6月中にオープンするのは、ジョイフルエーケー(本社・札幌市東区)の資材専門新業態店舗「ジョイフルエーケーBUILD-ON(ビルドオン)」。出店場所は、東区伏古11条3丁目で、昨年11月末に閉店した当時のDCMホールディングス(本社・東京都品川区)子会社、DCMサンワ(本社・青森市)の「札幌新道店」跡に居抜きで出店する(※現在はDCMに一本化)。店舗面積は約4950㎡、工具・金具、木材・建設資材、塗料、電設資材、水道部材、大型機械、作業衣料を揃え、プロ業者がワンストップで必要なものを調達できるほか一般客のDIY向けの利用も想定している。

(写真は、仮称「サツドラ手稲曙5条店」の建設現場)
 9月1日オープン予定は、サッポロドラッグストアー(本社・札幌市東区)の仮称「サツドラ手稲曙5条店」(手稲区曙5条2丁目2ー203ほか)。下手稲通沿いで、店舗面積は1505㎡。通常のサツドラ店舗は約1200㎡の広さだが、この店舗はそれよりも300㎡ほど大きい。「東雁来店」(札幌市東区)や「千歳店」(千歳市)のような精肉・野菜・惣菜コーナーを導入する可能性がある。

(写真は、「コメリパワー札幌発寒店」の建設現場)
 9月中旬オープン予定は、大型ホームセンター「コメリパワー札幌発寒店」(西区発寒10条14丁目1069ー1ほか)。コメリ(本社・新潟市南区)にとって札幌市内初の店舗となる。既存の「ヤマダデンキテックランド発寒店」に隣接して出店するもので、店舗面積は約9008㎡。コメリは現在、苫小牧、旭川、帯広などで「コメリパワー」や中型ホームセンターの「コメリハード&グリーン」を合計18店舗展開している。道内最大都市の札幌市内には、これまで店舗展開していなかったが、いよいよ「札幌発寒店」で本丸に攻め込む。DCM(本社・東京都品川区)の「DCMホーマック発寒追分通店」とJR函館本線を挟んで対峙、業界1位のDCMと3位のコメリが火花を散らす。

(写真は、「ダイイチ」と「ケーズデンキ」の建設予定地)
 9月30日オープン予定は、ダイイチ(本社・帯広市)の仮称「ダイイチ平岸店」とデンコードー(同・宮城県名取市)の仮称「ケーズデンキ平岸店」。住所は、豊平区平岸1条12丁目2—1の自衛隊札幌病院跡地。広さは、約4・9haで、敷地を取得したのは、長谷工不動産(同・東京都港区)と積水化学工業(同・大阪市北区、東京本社・東京都港区)のグループ。取得額は45億500万円だった。
 敷地内に分譲マンションや戸建て住宅、病院の建設が予定されており、先行して「ダイイチ」と「ケーズデンキ」が整備される。店舗を建設するのは、オリックス不動産(同・東京都港区)、店舗面積は、「ダイイチ」が2060㎡、「ケーズデンキ」が3254㎡。「ダイイチ」は、札幌圏5店舗目、「ケーズデンキ」は、札幌市内6店舗目となる。

(写真は、「コープさっぽろやまはな店」の建設予定地)
 11月1日オープン予定は、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の「コープさっぽろやまはな店」(中央区南22条西10丁目1203—6)。石山通と市電が通る白石・藻岩通の交差点南東角地で、パチンコ店「パーラー太陽モイワ店」跡地を利用して開業する。2階建て、店舗面積の合計は2519㎡、1階にコープさっぽろ、2階に良品計画(本社・東京都豊島区)の「無印良品」が入る予定。コープさっぽろにとって20数年ぶりの中央区出店となり、「無印良品」と組む最初の店舗となる。

 コロナ禍でも札幌市及びその近郊では大型店舗の建設は堅調に推移する。店舗面積が1000㎡を超えない小売店舗もツルハ(本社・札幌市東区)の「ツルハドラッグ」を中心に活発に進んでいる。

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