アークス(本社・札幌市中央区)は、昨年11月に経営統合で基本合意していた北関東のオータニ(同・栃木県宇都宮市)と株式譲渡契約を29日に締結、4月14日(水)に経営統合することを決定した。当初は3月1日を目指していたが、オータニグループの資産査定に時間を要し、1ヵ月半遅れて統合が実現する。(写真は、札幌市中央区のアークス本社)

 オータニは、1946年6月創業(82年9月設立)で現在、健康・本物志向の「フードオアシスオータニ」と、徹底的なローコスト運営で地域一番の低価格スーパー「フードマーケットオータニ」の2ブランドを栃木県中心に31店舗展開。20年8月期の連結売上高は295億1900万円、連結営業利益は4億6800万円、連結純利益は3億2000万円。

 11月の基本合意の時点ではオータニの単体数値を開示していたが、今回はオータニの関連会社、大谷商店、フアイ・コネクション、タイムリー・デリ、バックス・プランニングの4社を含めた連結の経営数値を開示。単体数値に比べて売上高は9300円減少したが、営業利益は1億4400万円、純利益は1億1100万円それぞれ増加している。

 経営統合によって、オータニはアークスの100%子会社となり、アークスは北関東に足場を築くことになる。なお、4月14日付でアークスの横山清社長はオータニの代表権のある相談役に兼務で就任、アークスの佐川広幸常勤監査役もオータニの監査役に兼務で就任する。オータニの代表権者は、大谷章社長と横山相談役の2人になり、大谷伸名誉会長は代表権を返上する。



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