ーーRB商品の外販が増えていますね。

 赤尾 緊急事態宣言が出てから首都圏のスーパーが売り上げを大きく伸ばす中で、商品調達が重要になり当社にも声を掛けて
いただく機会が増えました。それに応える形で、アイスやヨーグルトといった商品を供給、4~5月はかなり外販量が伸びました。各チェーンへの一時的な供給にとどまらず、定番商品として売り場を広げていただけるようしっかり提案していきたい。北海道のミントを使った商品は高く評価してもらっているので、そういった特徴的な商品を首都圏や関西圏でも販売してもらえるように量を増やしていきたい。
 先方のPB向けとして供給するよりも、当社のRBである『Secoma』ブランドで調達したいという要望がかなり多いですね。『Secoma』=北海道の商品ということが、少しずつ知られるようになってきたと実感しています。

 ーーどのような出荷先がありますか。

 赤尾 食品スーパー各社とドラッグストアが中心ですが、ドラッグストアはウエルシアグループのみです。ドラッグストアでは食品の比率が増えているので、ウエルシア向けも『Secoma』の惣菜やパスタなどが伸びています。スーパーの出荷先は本州で広く展開しているところもあれば、特定の地域だけで展開しているところもあります。ライフ向けは牛乳だけでなくサワーも関東、関西で扱ってもらっています。滋賀の平和堂などにも外販しています。

 ーー外販の売り上げ規模はどのくらいですか。

 赤尾 グルーブ以外に販売していることを「外販」と広く定義すると、セイコーフレッシュフーズ(札幌市白石区)の居酒屋向け卸販売も加えて約160億円です。セイコーフレッシュフーズの販売を除くと約50億円。輸出はアジア各国での「北海道フェア」が中心でスポット的に出すケースが多いですね。

 ーー当面、外販200億円が目標ですか。

 赤尾 特に数値目標を決めているわけではありませんが、200億円は一つのクリアすべき目標です。

 ーー中長期的なセコマグループ像は。 

 赤尾 店舗は地域にとってそこにあることに意義があります。採算を取らなければならないので、中には閉めなければならない店舗もあるかもしれませんが、どうやって合うようにしていくかを考えなければなりません。これから店舗周辺の人口が減る店も多くなるでしょうから、今まで通りでは採算が合わなくなる店も増えていきます。採算を合わせる方法があるはずなので、それをしっかり追求していきたい。
 コロナ以前は、リアルとネットのどちらかという議論が多かったですが、私たちの利点はその場で商品を見て買えるということにあります。食品はネットで全てを網羅することができないので、近くですぐ買えるというメリットをどれだけ発信していけるかが大事です。そうした中で、食品だけに限らず商品数を増やしてきます。

 札幌では今の店舗形態でも良いですが、札幌の郊外や地方で買い物する店舗が少ないような地域に関しては、もう少し商品数を増やして『セイコーマート』で概ね揃うようにしたい。お客さまがネット、大型店、『セイコーマート』を使い分けする中で、なくてはならない店舗にしたいと思います。

 ーー他社との協業や提携へのスタンスは。 

 赤尾 具体的にそういう話はありませんが、美唄市や帯広市のコメリホームセンターの敷地内には当社の店舗がありますし、今後は他社と一部の物流を共通化するようなこともできるのではないかと考えています。

 ーーコメリ以外にも他のホームセンター敷地内への出店は進めますか。

 赤尾 そうですね、各社さんと繋がりがありますから話があれば検討します。私たちはこのサイズの会社なので、とても小回りが利く特徴があります。全国チェーンでは調整などに時間が掛かっているようですが、当社は決断すれば早く進むので、むしろやりやすいことの方が多いかもしれないですね。

 ーー最後に趣味を教えてください。

 赤尾 本を読むか、お店に行くくらいですね。温泉に家族を連れて行くこともあります。今は、出店予定の物件を全て見るようにしています。遠いところもあるのでスケジュールが組める時は一人で見に行きますが、時には家族旅行を兼ねる場合もあります。

 ーー本日はどうもありがとうございました。



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