17日全館閉店の「ススキノラフィラ」、粛々と営業再開

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 札幌市中央区南4条西4丁目のススキノ交差点にある商業施設「ススキノラフィラ」が、9日から営業を再開した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため4月25日から臨時休業していたが、対策を徹底した上で営業再開を決めた。(写真は、17日の全館閉店に向け営業を再開した「ススキノラフィラ」)

「ススキノラフィラ」は、建て替えのため今年5月17日(日)で営業を終了する。段階的に閉店セールを実施するなど、全館閉館に向けてカウントダウンの体制を組んでいた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言の特定警戒都道府県に指定されたことから4月25日以降、地下1階の「イトーヨーカドーすすきの店」、1階の「エンパイアークリーニング」を除いて臨時休業。当初は大型連休明けの5月6日までとしていたが、政府が4日、緊急事態宣言の1ヵ月延長を決めたため、「ラフィラ」も休業を8日まで延長させていた。

 約半月ぶりの営業再開となった9日は積極的な告知を行わなかったこともあって、買い物客はまばらで館内はゆったりと買い物ができる状況。営業時間は地下2階から地上6階までが午前10時から午後8時、7階グルメコートは閉館、8階は洋食系料理とバルの「ガラム」のみが午前11時から午後8時まで営業。ただ、地下2階の「スターバックスコーヒー」など一部で臨時休業を延長している店舗や15日(金)まで休業する店舗もある。

 館内には、「ススキノラフィラ」を運営するススキノ十字街ビル遠山日露史社長名による閉店の挨拶が掲示されている。そこには《前身の「札幌松坂屋」の1974年のオープン以来、46年間の長年にわたりご愛顧いただき誠にありがとうございました》と書かれており、《3年後には新たな施設がオープンする予定です。引き続きご支援、ご愛顧をよろしくお願いします》と結んでいる。17日の最終営業日、遠山社長の肉声を聞くことができるだろうか。

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