札幌市中央区南4条西4丁目のススキノ交差点にある商業施設「ススキノラフィラ」が、17日午後8時で全館閉店した。前身の「札幌松坂屋」から46年間にわたってススキノの盛衰を見てきた商業施設が、コロナ下で静かに幕を閉じた。3年後、新たな複合商業施設が誕生、ススキノの新時代を創る。(写真は、最終営業日の「ススキノラフィラ」)

「ススキノラフィラ」は、今年1月2日から初売りという名の閉店セールを開始。第2、第3の閉店セールを開催した最終営業日の5月17日を迎える予定だった。そこに襲ってきたのが新型コロナ問題。政府の緊急事態宣言と北海道の「特定警戒都道府県」指定を受け、4月25日から地下の「イトーヨーカドーすすきの店」など一部を除いて臨時休業。5月9日から全館営業を再開したものの、外出自粛、チラシ自粛で客足は鈍いまま。
 
 最終日となったこの日まで営業を続けたのは64のテナント。半数は既に閉店しており、フィナーレを飾るには寂しい光景だった。

(外から見ると4基あるエレベーター=写真)
(フロアには3基のエレベーターしかない=写真)

「ススキノラフィラ」には、都市伝説として語られていることにエレベーターの謎がある。エレベーターは景色が見える展望型だが、外から見るとエレベーターは4基あるように見える。しかし館内に入ると3基しかなくフロアマップにも3基しか記されていない。この謎も封印したままやがて解体を迎える。 



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