ダイイチ(本社・帯広市)の2020年4月度売上高前年比は、新型コロナウイルス感染拡大防止による休校や外出自粛の影響で巣ごもり消費が強まり、既存店売上高は前年同月比113・7%と大きく伸びた。全店ベースでは3月に「豊岡店」(旭川市)を閉店したが、それでも同111・0%と二ケタ増となった。(写真は、「ダイイチ白樺店」)

 巣ごもり消費は2月に顕著に表れた。閏年で昨年より1日多いこともあったが、既存店で113・0%の伸びだった。3月は106%だったが、4月は再び大きく伸びて113・7%になった。米や冷凍食品、加工食品、日用品が好調で生鮮食品の中では特に畜産の伸びが高かった。ただ、惣菜は前年割れ。「家庭での調理が増えたことや飲食店のテイクアウトが増えていることが影響しているようだ」(広報担当)。地域別では帯広地区、旭川地区はコロナの影響による消費増が落ち着いてきたが札幌は依然として消費増が続いているという。

 部門別売上高前年比は次の通り。
■青果 111・4%
■水産 103・8%
■畜産 115・3%
■惣菜 99・4%
■デイリー 113・4%
■一般食品 112・0%
■日用雑貨 147・0%
■その他 95・9%

 客数は、前年同月比98・7%、客単価は同112・5%。「買い物をする回数が減っているため客数は減少傾向が続いているが、買い物点数の拡大によって客単価の上昇が続いている」(同)という。


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