北海道のコンビニエンスストア店舗数が減少に転じた。北海道経済産業省がまとめた2019年11月の道内店舗数が3013店舗と、前年同月より0・1%減少した。道経産局がホームページ上で開示している過去6年間のコンビニ店舗数の統計では一貫して増え続けていたが、今回初めて減少に転じた。コンビニの転機が訪れているようだ。(北海道のコンビニ総店舗数がマイナスに転じた=写真は11月28日にオープンした「セブンーイレブン長沼町店」)

 道経産局が毎月発表している「北海道コンビニエンスストア販売動向」。調査対象企業は、500店舗以上を有するコンビニエンスストアのチェーン企業本部で、道内では「セイコーマート」、「セブンーイレブン」、「ローソン」、「ファミリーマート」が対象で、毎月の販売額及びサービス売上高と店舗数が示される。
 同局がホームページ上で公開している過去6年間のデータのうち、毎月の総店舗数推移を見ると、14年、15年、16年、17年、18年は一貫して増え続けている。14年は毎月2%以上、15年は0%台後半、16年は1%台、17年は1~2%台、18年は1~2%台、19年は1月から3月までは1%台を維持していたが4月以降は0%台後半の伸び率だった。しかし11月の店舗数は前年同月比で0・1%減の3013店舗になった。

 毎月の店舗数は、閉店と新規開店のタイミングがずれると一時的に減少に転じることは想定できるが、過去6年間は各月ともプラスで推移していた。19年11月は初めてマイナスになったが、これが一時的なものか、恒常的に続くのか。業界関係者は12月分の統計が同局から発表される2月中旬を注視している。



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