全国コンビニエンスストアチェーン本部の2020年2月期決算が出揃い、北海道の各コンビニ店舗数が分かった。19年2月末と比較すると「セブンーイレブン」は6店舗減少し、「ローソン」は3店舗の増加、「ファミリーマート」は7店舗増加した。決算期ではないが「セイコーマート」は20年2月末で前年2月末より25店舗減少している。(写真は、2019年11月28日にオープンした「セブンーイレブン長沼町店」)

 20年2月期の各コンビニチェーンは、24時間営業に対する消費者の厳しい視線や人手不足問題から出店ペースが一気に鈍り、各コンビニは新規出店よりも既存店の移転、改装などに注力する1年になった。決算発表に合わせて開示された20年2月末の都道府県別店舗数によると、「セブンーイレブン」は19年2月末の1009店舗から6店舗減少して1003店舗。18年2月末から19年2月末は21店舗の増加だったが一転して減少となった。

「ローソン」は、19年2月末の670店舗から3店舗増えて673店舗。前期は16店舗の増加だったことから出店ペースは落ちている。「ファミリーマート」は19年2月末の234店舗から7店舗増えて240店舗。前期は「サンクス」から「ファミリーマート」への転換を機に閉店する店舗もあったため、3店舗減少していたが増加に転じた。

「セイコーマート」は決算期ではないが、20年2月末の店舗数は1081店舗。19年2月末は1106店舗だったが店舗集約を進めた結果、1年間で25店舗の大幅な減少になった。道内のコンビニ王者「セイコーマート」と「セブンーイレブン」の差は19年2月末は97店舗だったが、20年2月末は78店舗になっている。
 なお、北海道経済産業局の調べによると、20年2月末の道内コンビニ店舗数は2997店舗で19年2月末から24店舗減少した。道内のコンビニ店舗数が3000店舗を切るのは、17年3月の2981店舗以来。


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