イトーヨーカドーの「福住店」(札幌市豊平区)と「函館店」(函館市)に入っていたファミリーレストラン「ファミール」が9月30日で閉店する。本州4店舗の「ファミール」も同日に閉店することになっており、全国から「ファミール」の灯が消える。(写真は、7月で閉店したイトーヨーカドー琴似店内の「ファミール」)

「ファミール」は、1972年にイトーヨーカ堂が設立した外食子会社「ヨークフードサービス」が最初で、81年に「ファミール」名称に変更。2007年にセブン&アイ・ホールディングス(本社・東京都千代田区)の飲食部門グループ3社が統合してセブン&アイ・フードシステム(本部・同)の運営になった。

 10年ほど前には全国100店舗を超えていたが、近年は閉店が相次ぎ、道内でも今年に入ってから5月に「旭川店」(旭川市)と「札幌店」(札幌市中央区、ラフィラ8階)、7月28日には「琴似店」(札幌市西区)も閉店になった。残りは「福住店」と「函館店」の2店舗だったが、遂に2店舗とも9月30日で営業を終える。「福住店」では、「ファミール」と一緒に出店している「芝のら~めん屋さん」も同時に閉店する。

 同じくセブン&アイ・フードシステムがイトーヨーカドー店舗内で展開するラーメン、たこ焼きなどのファストフードショップ「ポッポ」も全国的に閉店が続く。道内でも5月「旭川店」、7月「琴似店」が閉店、残りは「恵庭店」(恵庭市)、「屯田店」(札幌市北区)、「帯広店」(帯広市)、「北見店」(北見市)の4店舗。「恵庭店」は9月29日でイトーヨーカドーが閉店するため「ポッポ」も閉店となる。
「ファミール」も「ポッポ」も、イトーヨーカドーには不可欠なファミレスやファストフード店だった。長年親しまれてきた当たり前のブランドが姿を消していくことに消費の変化が表れているということか。


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