食品スーパーの売り上げが変調かーーダイイチ(本社・帯広市)の2019年7月度売上高前年比が、2日開示された。それによれば既存店売上高は前年同月比97・2%でここ数年なかったほどの減少幅。7月は各食品スーパーともに予想以上に厳しい中身となったようで、消費マインドの変化に戸惑いが広がっている。(写真は、帯広市の「ダイイチ白樺店」)

 ダイイチは、この1年間新規店舗がなかったため既存店と全店の売上高は同じ数値の97・2%。2019年9月期に入ってからこれまでに前年割れになったのは、19年1月の99・1%、2月の99・7%、4月の99・4%に次いで4回目。しかも今回はここ数年なかった97%台に落ちた。昨年よりも日曜日の回数が1回少ないこともあるが、「それだけではない要因があるのではないか」(ダイイチ)と言う。

 各部門の売上高前年比は次の通り。
■青果 95・4%
■水産 94・0%
■畜産 97・7%
■惣菜 98・0%
■デイリー 98・9%
■一般食品 97・6%
■日用雑貨 102・4%
■その他 97・3%
 
 客数は同98・7%、客単価は98・5%となり、客数減を客単価アップで補っていた収益構造にも変化が見られた。「帯広地区は日照不足で気温が例年よりも低い日が多かったため夏物商品の売れ行きが良くなかった。旭川地区、札幌地区は気温も高かったが、同様の傾向だった」(同)。これから開示される各食品スーパーの7月売上高も厳しい内容になりそうだ。


6人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。