コープさっぽろ(本部・札幌西区)が5日付の北海道新聞朝刊に掲載した全面広告が話題になっている。7日まで各店舗で開催する「名古屋フェア」をPRするものだが、これまでになかったコープさっぽろの全面広告だけに「斬新だ」、「面白い」、「ぜひ行ってみたい」といった反応が出ている。(写真は、5日付道新に掲載されたコープさっぽろ「名古屋フェア」の全面広告)
食品スーパーのチラシは商品と価格を目立つように掲載しているのが一般的。各地の特産品などを集めたフェアの告知も特産品を前面に押し出したものが多く、どちらかというと地味め。新聞に掲載する広告も同様だ。
そんな中で、コープさっぽろが掲載した道新全面広告は、キワモノ路線を地で行く斬新なもの。メインタイトルが『7月5日 恐怖の大王降臨』と7月5日と名古屋を掛け名古屋城をバックに水産部やデリカ部、畜産部などの担当者らしき人物が個性あふれる表情で登場。
真ん中には金のシャチホコの仮面を被りバットマンのようなマントを羽織った人物がニヤリとした口元で大写しになっている。下欄に紹介されている名古屋を代表する7つの商品はモザイクが掛けられ、『どえりゃー味の正体やいかに!全貌はお店で!』の文字が躍る。
添え書きがまた奮っている。《「7月5日だから“なごやフェア”やるがね♪」と名古屋出身の恐怖の大王様の軽い思いつきで名古屋フェアを急遽開催する事になりました。》とある。
これを見た消費者の反応は、「コープもやるなと思った」とか「モザイクの商品が何なのか、興味をそそる」などおおむね好評。コープさっぽろの道新全面広告はこれまでオーソドックスで地味なものが多かったが、キワモノ路線で読者の関心を呼ぶ効果はあったようだ。ちなみにコープさっぽろの大見英明理事長は名古屋市の出身。金のシャチホコの仮面を被って写っているのは大見理事長ご本人のようにも見えるが、さて……。まさに体を張った名古屋フェアとなりそうだ。