イオン北海道(本社・札幌市白石区)の主催により、同社の前身であるポスフール元社長で1月21日に死去した故大川祐一氏(84)の「お別れの会」を3月6日(火)、札幌市中央区の札幌パークホテルで開催する。
「お別れの会」は、午後0時から始まり、主催者であるイオン北海道社長でお別れの会委員長の星野三郎氏が挨拶、弔辞、遺族代表謝辞、献花が行われる。会場には「故人を偲ぶコーナー」も設置する。IMG_6554 (2)(写真は、イオン北海道本社)

 故大川氏は、1933年8月旭川市生まれ。旭川西高卒業後、市内の繊維卸会社を経て上砂川市で衣料品店を開業。成功を収めた後に故郷の旭川に出店したものの経営が傾き閉鎖。余市町に移って衣料百貨店「ヤマダイ」を設立、札幌や小樽ではなく余市を選択したことが結果的に後の道内トップの総合スーパーを築く礎になった。

 1980年にヤマダイなどニチイ系の衣料百貨店4社が合併してホクホーを設立、92年には北海道に進出していたニチイの現地子会社、北海道ニチイと合併して「北海道ニチイ」になり94年3月に副社長から社長に昇格した。
 親会社ニチイの社名変更に伴い、96年に「マイカル北海道」に社名変更。その間に株式店頭登録(96年7月)、東京証券取引所2部・札幌証券取引所上場(98年11月)、東証1部指定替え(2000年2月)を果たした。

 親会社マイカルが2001年9月に経営破綻したが、連鎖破綻を食い止めて大川氏は自主独立路線を表明。社名も公募によって「ポスフール」に02年1月に変更した。しかし、風評被害やマイカルの再建スポンサーにイオンが就いたことなどによって徐々にイオンとの関係を模索するようになり、03年11月に業務資本提携を締結、以降、イオン子会社化へと進んでいった。
 大川氏は、05年3月に会長に就任、06年4月に取締役を辞任した。



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