DCMホーマック(本社・札幌市厚別区)などを子会社に持つDCMホールディングス(同・東京都品川区、以下DCM)は5日、ケーヨー(同・千葉市若葉区)の第三者割当増資を引き受けると発表した。DCMホーマックは以前からケーヨー株式を0・8%所有しており、DCMの引き受けで出資比率は合計20・10%になりケーヨーはDCMの持ち分法適用会社になる。ケーヨーの東証1部上場は維持される。P1080564(写真は、DCMホーマック本社)

 DCMとケーヨーは、昨年4月に業務提携及び経営統合に向けた協議を開始。重複店舗が少なく、地域の補完性があることから早期の経営統合を検討してきた。しかし、今回、経営統合による子会社化ではなくケーヨーの第三者割当増資をDCMが引き受けることでケーヨーが資金調達、その資金を店舗改装等の成長投資に活用する方がシナジー効果を早期に発揮できると双方が判断した。ケーヨーの調達額は69億円で1月20日に払い込みを行う。

 ケーヨーは、1974年9月にホームセンター事業に進出、関東地区を中心に甲信地区、東海地区、近畿地区などに183店舗(2016年8月末)を展開。2016年2月期の売上高は1577億9700万円で営業利益は1億6000万円、43億1600万円の純損失だった。

 同時に締結した業務提携は、①仕入れ・販売促進・物流体制での協力②プライベートブランドをDCMブランドに統一③店舗管理・運営ノウハウの共有④DCMとケーヨーは非常勤取締役を相互に1名派遣、ケーヨーがDCMに商品開発担当者を派遣――などとなっている。


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