マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は18日、十勝管内初の「マックスバリュ」店舗となる「稲田店」(帯広市西5条南35丁目)をオープンさせた。昨年10月に買収した「いちまる」(帯広市)の本店だった「プラザ。いちまる」を抜本改装、十勝管内最大級の品揃えを実現した。数年内に旧店売り上げの倍増を狙う。IMG_2724(写真は、18日午前にオープンしたマックスバリュ稲田店)

 マックスバリュ北海道は、資本業務提携していた「いちまる」の食品スーパー部門を昨年10月に買収、14店舗の運営をスタートさせた。「いちまる」の屋号はそのまま継続するソフト承継路線を取ったが、システム変更や店内でのインストア加工への切り替えに手間取り、承継前の売上高を確保できていない。
 
 このため、改装が必要だった「プラザ。いちまる店」を全面転換、売場面積を20%ほど増やして約2100㎡に拡大するとともに、最新のマックスバリュ店舗フォーマットを取り入れた。
 十勝近郊で収穫された野菜や広尾、大樹などで水揚げされた旬の魚を販売、畜産売場では白老牛やアメリカ産プライムビーフ、オーストラリア産グレインフェッド(穀物肥育)のラムなどを品揃え、惣菜類も中札内産鶏肉を使用したから揚げ、北海道食材に特化した弁当などを強化している。
 承継によってデリカ、米飯類の一部を札幌から運んでいたが、改装を機に店内での惣菜加工や米飯に切り替えた。
 出戸信成社長は、「道央圏のマックスバリュ店舗での取り組みを稲田店にも導入、当社最大級面積のこの店で十勝管内の食品スーパーとして最大の品揃えを行った。十勝圏で挑戦するためのモデル店と位置づける」と鼻息も荒い。

 この店は、イトーヨーカドー帯広店と隣接しており、いちまる時代もヨーカドーとの稲田戦争があった。名実ともにマックスバリュの最新品揃えの店舗に切り替わったことで、イオングループとセブン&アイグループの真正面対決が過熱することになるのか。なお、マックスバリュ稲田店は、1971年にボウリング場としてオープンした建物。77年にいちまるが食品スーパーに転換した。
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IMG_2736(写真は、リニューアルで賑わう店内。リニューアル当日は1日売上高としては過去最大を予定している)


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