イオン北海道(本社・札幌市白石区)は、昨年9月に承継した道内ダイエー店舗の活性化を2017年度までに終える。16年3月の札幌麻生店の食品ゾーン大型活性化を手始めに、カテプリ新さっぽろを含む全9店舗で順次活性化していく。(写真は、フードパークを新設するイオン東札幌店)
同社は、5~10年先も繁栄していくため長期にわたって店舗の活性化投資を継続していくことが重要と考えている。昨年は、3月にイオンモール旭川駅前の核テナントとしてイオン旭川駅前店を新規出店したほか、札幌元町店にフードパークを新設するなど活性化投資を行った。
既存店への活性化投資額は13年2月期~15年2月期で毎年7~12億円を投じている。いずれもキャッシュフローの範囲内での対応。
昨年9月に承継したダイエー店舗も活性化投資が必要なため、16年、17年の2年間をかけて23億円を投じて全店活性化に取り組む。
3月には札幌麻生店で食品ゾーンの大型活性化と地下テナントの移動、6月から10月にかけて東札幌店で耐震工事や全館活性化、フードパークの新設、テナント移設を行うほか同期間にダイエー新さっぽろ店でサンピアザのリニューアルに連動した活性化、カテプリ新さっぽろでも全館活性化を実施する。
ただ、カテプリは百貨店業態でイオン北海道の店舗フォーマットと異なるため、イオンモール旭川駅前と同様にイオンモール(本社・千葉市美浜区)の運営になる可能性がある。その後も、函館市の湯川店、北斗市の上磯店、札幌栄町店などを順次活性化していく。
また、ダイエー承継店舗でもネットスーパーの対応を6月には実施できるようにする。これによってこれまで利用できなかった函館地区でのネットスーパーの展開も始まる。