北海道教育大学函館校は、政府の地方創生に盛り込まれている地方大学強化の一環として「市民公開講座」を9月から11月まで5回実施する。アークス社長で新日本スーパーマーケット協会会長の横山清氏と北洋銀行頭取の石井純二氏のパネルディカッションなど、来年3月に開業する北海道新幹線に伴う多様な交流を支える人材育成に役立ててもらう。(写真は、北海道新幹線の新函館北斗駅)
昨年末に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、地域の「産・学・官・金・労」が一体となった地方創生の取り組みが求められ、その個別施策として地方にある大学の機能強化などを通じてプロフェッショナル人材を育てることが掲げられている。
道教育大函館校は、来年3月に北海道新幹線が新函館北斗まで開業する機会を捉え、青函圏の交流を促進できる人材育成を目的に「市民公開講座」を開催することにした。講座を始めるに当たり15日には函館市末広町の五島軒で道教大函館校のキャンパス長・星野立子氏、新日本スーパーマーケット協会会長の横山氏、北洋銀の柴田龍副頭取が出席して調印式を行う。
新日本スーパーマーケット協会と北洋銀は、2013年11月に青森銀行などと連携協定を結び、「食と観光」を中心に北海道新幹線開業を見据えた青函経済圏の活性化を目指した活動を行っている。道教大函館校はアカデミズムの役割を活かしてさらにこの取り組みを幅広に発信、地域人材の育成の端緒にしていきたい考え。
具体的には9月から11月までに5日間、約3時間の講座を10コマ開催する。受講者は同大学学生、市民など広く聴講でき無料。場所は同校と北洋銀函館ビル8階。講師は、帝国ホテルキッチン顧問の相馬義比古氏や日揮執行役員本部長代行兼部長の西田吉克氏、ジャパンタイムス執行役員編集担当の大門小百合氏などで、最終回の11月20日(金)午後1時からは横山氏と石井氏のパネルディスカッションが行われる。8月中旬より順次受講者を募集、問い合わせは同校☎0138―44―4394。