3月「ドン」と落ち込む、食品スーパー昨年の駆け込み反動大きく

流通

 上場している道内食品スーパー3社(アークス、マックスバリュ北海道、北雄ラッキー)の3月売上げは、前年3月の消費増税駆け込み需要の反動で大幅な減少になった。それでも「計画値を上回っている」(北雄ラッキー)という声もあって各社は反動減を織り込み済みのようだ。DSCN3545(写真は、アークスグループのベルプラスが運営する北東北のビッグハウス店舗)

 アークス(本社・札幌市中央区)の3月売上高は、既存店ベースで前年同月比89・3%、全店ベースで同89・6%になった。売上高が前年同月比で80%台になったのは、昨年4月の消費増税以降初めて。前年3月の売上高は前々年同月比で既存店109・6%、全店110・0%だった。
 客数は既存店で同97・9%、全店で同98・3%、客単価は既存店で同91・3%、全店で同91・1%。客単価が90%台前半というのも昨年4月以降で初めて。
 
 マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)の3月売上高は、全店ベースで前年3月比97・5%、既存店ベースでも97・5%だった。同社の既存店と全店の売上高は、今年2月まで54ヵ月連続で前年同月を超えていたが、昨年3月の駆け込みを含めた売上げには届かず、縁起が良く語呂も良いゴーゴー(55)の前年同月超えとはいかなかった。「またイチから前年同月をクリアできるように努力していきます」(マックスバリュ北海道広報)としている。
 
 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、既存店で前年同月比92・1%、全店で同90・4%。生鮮は堅調だったものの、日用雑貨、衣料品は不振。衣料品は既存店86%、全店84%だった。客数は既存店で98・2%、客単価は全店ベースで94・2%。「昨年3月の駆け込み反動だが、想定内の数字。予算は、計画を上回っている」(広報)と言う。
 
 4月の売上げは、反動減のあった昨年4月から1年経過して一巡するため、各社とも数字は改善しそうだ。

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