札幌市や帯広市に本社を置く株式上場スーパー4社の2021年7月度の売上高前年比は、昨年より土曜日が1回多い日取りによる押し上げ効果のほか、猛暑の影響などで各社とも好調に推移、全店べースではいずれも前年を上回った。(写真は、7月17日に改装開店した札幌市西区の「ダイイチ八軒店」)

 アークス(本社・札幌市中央区)の7月売上高は、全店が前年同月比100・0%、既存店が99・9%だった。客数は全店、既存店ともに99・9%、客単価は全店、既存店ともに100・1%になった。総店舗数は、前年7月が343店舗だったが、オータニ(栃木県宇都宮市)のアークス入りで今年7月は375店舗に増えている。

 北海道6社合計の売上高は、全店が102・1%、既存店が101・6%、客数は全店が101・9%、既存店が101・4%、客単価は全店、既存店ともに100・2%だった。店舗数は219店舗から220店舗になった。東北3社合計の売上高は、全店が98・1%、既存店が98・8%、客数は全店が98・4%、既存店が99・0%、客単価は全店が99・7%、既存店が99・8%になった。店舗数は124店舗で前年と同じ。

 イオン北海道(本社・札幌市白石区)の7月売上高は、全店が前年同月比102・6%、既存店が102・2%となり全店、既存店とも3ヵ月ぶりに前年を超えた。衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)は、全店、既存店ともに93・1%、食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は、全店が104・7%、既存店が104・2%、住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティーケア)は、全店が96・7%、既存店が96・6%だった。

 ダイイチ(本社・帯広市)の7月売上高は、既存店が前年同月比104・1%になった。新規店舗がなかったため全店売上高は同じ。7月17日に「八軒店」(札幌市西区)、同月23日に「旭町店」(旭川市)をそれぞれ改装オープンしている。同社は部門別売上高前年比も開示している。それによると、青果101・6%、水産98・6%、畜産102・9%、惣菜107・6%、デイリー107・1%、一般食品106・5%、日用雑貨90・9%、その他106・7%になった。客数は101・6%、客単価は102・5%だった。

 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の7月売上高は、既存店が前年同月比102・6%になった。同社も新規店舗がなかったため全店売上高は同じ。惣菜が大きく伸びたほか、猛暑による冷菓、ビール類も好調だった。衣料は前年を割り込んでいる。客数は99・7%、客単価は103・0%だった。



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