GMS(総合スーパー)のイオン北海道(本社・札幌市白石区)の3月度売上高前年比は、既存店で86・2%、コンビニ型食品スーパー「まいばすけっと」の新店を含めた全店でも87・5%といずれも80%台になって前年3月の増税前駆け込み需要の反動が大きかったことを示した。とりわけ家電やホームファション、ヘルス&ビューティケアの住居余暇部門は、全店で77・7%と大きく落ち込んでいる。IMG_2346(写真は、イオン札幌平岡店)

 昨年4月の消費増税前の駆け込み需要によりイオン北海道の昨年3月の売上高前年比は既存店で114・4%、全店で115・2%だった。昨年4月は反動減があったものの既存店90・8%、全店91・6%で90%台を維持していた。その後も消費は回復せず、2015年2月期の中で売上高が前年を超えたのは8月(既存店101・1%、全店102・1%)と11月(既存店100・1%、全店101・0%)の2ヵ月だけだった。
 
 2016年2月期の最初の月となった3月は、昨年3月の駆け込み反動減が予想されたもののそれ以上に買い控えの影響は大きく過去にあまり経験したことのない80%台を記録。
 
 部門別では、衣料部門は新店がなくすべて既存店で83・6%、食品部門は既存店で91・6%、「まいばすけっと」の新店14店舗が加わった全店でも94・1%だった。家具、文具、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティケアの住居余暇部門は既存店77・2%、全店77・7%と反動減は深刻だった。
 
 イオン北海道では、4月から食品フロアの営業時間を午前7時に早めるなどして対応策を取っている。3月27日にオープンしたイオン旭川駅前店の売上げが4月から入ってくるため全店ベースでは回復すると見られるが、既存店をリニューアルして集客に結び付ける活性化策が早期に必要だろう。


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