イオン北海道のコンビニ型食品スーパー「まいばすけっと北25条東16丁目店」が明日11日オープン、22店舗目

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IMG_8363 イオン北海道(本社・札幌市)は、11日午前7時にコンビニ型食品スーパー「まいばすけっと北25条東16丁目店」(札幌市東区)をオープンさせる。出店場所は、東15丁目屯田通沿いで地下鉄東豊線元町駅1番出口近く。「まいばすけっと」店舗は22店舗目になる。(写真は、11日午前7時にオープンする「まいばすけっと北25条東16丁目店」=2014年7月1日午後撮影)
 
 11日にオープンする「北25条東16丁目店」は、5階建てマンション「サンライズ元町(渡部ビル)」の1階に出店。近隣には、「セイコーマート元町正栄ビル店」(北25東16)、「ローソン札幌元町駅前店」(北24東15)がある。
イオン北海道が札幌市内で展開している「まいばすけっと」は、運営ノウハウを同じイオングループの「まいばすけっと」(本社・横浜市)から取り入れて2012年3月の1号店「南5条西10丁目店」からスタート。店舗面積は150~200㎡でコンビニとほぼ同じ広さ。
 
 イオンのプライベートブランド(PB)商品や野菜、肉など生鮮食品の品揃えをコンビニよりも豊富にしており、「毎日通える食品スーパー」として自転車や徒歩の客を取り込んでいる。
 
 コンビニ業界では、「まいばすけっと」業態は、生鮮食品のロスや配送コストなどから採算を取ることは難しいと見ているが、消費者の間では「スーパー感覚で買い物ができ、食事を作りたいときはコンビニよりも使い勝手が良い」という声があって業界と一般消費者との評価は異なっている。
 
 コープさっぽろの大見英明理事長は、「まいばすけっと」について「コープ店舗を中央区1店舗から増やせないのは『まいばすけっと』が増えているため」と影響があることを示唆するが、業界には大見発言を裏読みする向きもある。それは、「『まいばすけっと』で採算を取るのは難しい。影響があることを喧伝して出店を促すアナウンス効果を狙った心理作戦ではないか」というものだ。
 
 札幌市内の「まいばすけっと」は出店開始から2年強で22店舗になっており、既に後戻りはできない状況と言える。星野三郎社長は今後4~5年で100店舗体制の意向を示している。好立地優先のコンビニと違った格安立地優先の出店戦略で固定費を抑えた展開が消費者の支持を得るかどうか、ここ1年間が勝負になりそうだ。

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