ホーマック(本社・札幌市)は10月1日付で苫小牧市に本社を置くフジタ産業のホームセンター「ハッピーワン」を買収する。苫小牧市には全国大手のホームセンター、コメリ(本社・新潟市)が大型店を出店する予定で建設工事を進めており、ホーマックも大型店2店舗の出店計画を進めている。地場のハッピーワンの出方が注目されていたが、ホーマックの買収で店舗名も変更されるため苫小牧市民に親しまれていた『ハッピーワン』の名前が消える。
 
 ホーマックの持ち株会社、DCMホールディングス(本社・東京都品川区)が12日の取締役会でホーマックがフジタ産業との間でハッピーワン事業を買収する決議を行い、同日付で譲渡契約を締結した。10月1日に双方が譲渡・譲受する。
 
 ハッピーワンは、苫小牧市に「糸井店」(日新町2丁目)と「プロポップ HA・RERUタウン」(柳町2丁目)、浦河町に「浦河店」の3店舗を展開している。3店舗の売上高は19億1500万円(2014年4月期)。買収額は買収日の時価を基準に算定して決める。
 
 苫小牧市では、長くハッピーワンとホーマックの共存が続いてきたが、全国大手のコメリが「コメリパワー苫小牧」の建設工事を進めており、ホーマックもそれに対抗するため大型店を市内2ヵ所に来年夏にもオープンさせる定。コメリとホーマックに挟まれる形で、ハッピーワンの先行きが注目されていたがホーマックが事業買収することで決着した。
 
 ホーマックは苫小牧市内で既存4店舗に加えハッピーワン2店舗、さらに新規出店2店舗で来夏には店舗数が倍増することになる。また、日高地区ではホーマック店舗は2店舗になる。
 
 フジタ産業はジャスダック上場のフジタコーポレーションと直接的な資本関係はないが、フジタコーポレーションの藤田博章社長がフジタ産業株の約9割を所有している。フジタ産業の事業リスクはフジタコーポレーションと分離されている。


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