道内７信用組合の統一低金利融資商品「しんくみアシスト７」取扱いを再々延長し２０１３年末まで、過去３年で４８億円の融資実績

　道内７信用組合は、統一の融資商品「しんくみアシスト７」の取扱いを再々延長し２０１３年１２月末までとすることを決めた。この融資商品は、道内７信組が中小・零細事業者向けの資金供給を円滑にするために共通で取り組んでいる初の統一商品。０９年１２月から取扱いを始め、当初１年限りだったものの利用が増えているため過去２回延長、さらにニーズは強いと見て３度目の延長を決めた。（写真は、北央信用組合本店＝札幌市中央区）
　
「しんくみアシスト７（セブン）」は、道の制度融資を利用したもので、固定金利（３年以内１・６％、５年以内１・８％、７年以内２・０％）で他の融資商品よりも低金利。事業資金や運転資金に利用でき、対象は資本金１０００万円以下または従業員２０人以下の中小・零細事業者。
　
　融資期間は１年超７年以内の証書貸し付けの長期が中心だが、手形貸し付けの短期にも利用できる。限度額は５０００万円で無担保、保証人は個人が不要、法人はその代表者が原則。道信用保証協会の保証付。
　
　０９年１２月から３年間の融資実績は４８億３０００万円。「各信組の新規貸し出しに繋がっている。中小・零細事業者の冷蔵庫入れ替えや車両の更新など小規模な設備投資にも多く利用されている」（道信用組合協会中兼寿彦専務理事）
　
　道内７信組は、北央、空知商工、十勝、札幌中央、釧路、ウリ、函館商工。７信組の１２年１２月末の預金残高は６１９９億円、貸出金残高は３５１７億円。預金のうちどのくらいを貸出しに回しているかを示す預貸率は５７％と、道内信用金庫の４４％より１０ポイント以上高い。
　
　おもな融資先は、地域経済の裾野を支えている中小・零細の商業・サービス事業者。