北海道の信用金庫が抱える構造問題

金融


北海道内に23ある信用金庫の貸出金が減少している。前年3月期決算に比べても2%程度減った模様。集めた預金のうち貸し出しに回している率を表す預貸率も50%を切ったようだ。


集めた預金を貸し出しに回す比率が高ければ高いほど、正常な金融機能を果たしていることになるが、肝心の貸し出す先が北海道道内には広がっていかない。結局、信用金庫に集まったお金は国債などの購入に回る。つまり、北海道の信用金庫は国債消化金庫の役割を果たしているという皮肉な結果になっている。
自己資本比率が62・8%と全国一の稚内信用金庫葉、この預貸率が25%を切ったようで、まさに投資信金。このまま行けば、預貸率はますます下がることは間違いないだろう。
北海道の信用金庫が抱える構造的問題のまさに縮図となっているのが、稚内信金なのである。金融当局はどう動くのか。
写真と本文は直接関係がありません。写真は滝川市に本店がある北門信用金庫。

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