東京証券取引所スタンダード市場に上場しているランシステム(本社・東京都豊島区)の複合カフェ「自遊空間」を、北海道でFC(フランチャイズ)運営しているフジタコーポレーション(同・苫小牧市、東証スタンダード上場)は、6月27日(月)午前9時で「自遊空間・菊水環状通店」(札幌市白石区)を閉店させる。これにより、フジタコーポレーションがFC展開する「自遊空間」はゼロになる。(写真は、6月27日に閉店する「自遊空間・菊水環状通店」)

「自遊空間・菊水環状通店」(菊水元町5条2丁目3-35)は、環状通に立地しており2005年2月5日にオープン、今年で18年目を迎えた。「自遊空間」は、24時間営業の飲食、リラクゼーション、アミューズメントの時間消費型ニーズを満たす空間として営業を続けてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年4月以降、大きな影響を受けてきた。

 このため、フジタコーポレーションは、2020年8月24日に旭川市内で展開していた「旭川永山店」と「旭川大町店」を閉店させ、旭川から撤退。また、同年9月13日には別のフランチャイジー(加盟店)が展開する「札幌二条店」(札幌市中央区)も閉店した。その後、店舗運営は一時的な回復も見られたが、2021年4月から9月にかけての緊急事態宣言、2022年の1月から3月にかけてのまん延防止等重点措置適用により、コロナ禍の影響は長期化して現在に至っている。このため、フジタコーポーションは同社唯一の「自遊空間」店舗である「菊水環状通店」の閉店を決めた。これによって「自遊空間」の道内店舗数は、10店舗になる(すべて直営)。

 ランシステムは、今年5月23日にAOKIホールディングス(HD、本社・横浜市都筑区、東証プライム上場)に第三者割当増資を行うなどしてAOKIHDの子会社(ランシステム発行済み株式の50・71%を所有)になった。AOKIHDの子会社、快活フロンティア(本社・横浜市都筑区)は複合カフェ「快活CLUB」を全国500店舗以上展開、そのうち北海道では15店舗を展開している。今後、「自遊空間」と「快活CLUB」という複合カフェ同士の連携も進みそうだ。


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