にょっきりと伸びた赤と白のクレーンが青空に映えている。札幌市中央区の豊平川沿いを走る北1条・雁来通(国道275号線)沿いで建設が進んでいる特別養護老人ホーム「ラスール苗穂リバーサイド」(仮称)。折り返しを迎えた工事は、来春の完成に向け躍動感をさらに高めていく。(写真は、特別養護老人ホーム「ラスール苗穂リバーサイド」(仮称)の建設現場)

 建設場所は、北1条東19丁目6ー3。昨年まで日本高圧コンクリート(本社・札幌市中央区)の機材センターがあった場所。ここで、特別養護老人ホームを建設しているのは、社会福祉法人湖星会(本部・福島県二本松市)。湖星会は、福島県や宮城県、神奈川県で特別養護老人ホームなどを運営、北海道には2015年7月に「ラスール苗穂」(北2条東19丁目11ー2)を開設して進出した。

 今度の「ラスール苗穂リバーサイド」は、既存施設の隣接地に建設中。建築面積は約714坪(2358・19㎡)、鉄筋コンクリート造、地上4階建て、延べ床面積は約1603坪(5291・19㎡)。設計は有限会社建築制作工房(札幌市豊平区)、施工は岩田地崎建設(本社・同市中央区)。入所者数は100人が予定されている。

 工事は今年3月から始まっており、高さ50mほどあるクレーンは、周囲に高い建物がない現場周辺ではひときわ目立つ。遠くからは、動いているように見えないクレーンも、近くに来ると頻繁につり上げ作業を繰り返していることが分かる。現場には、緊張感と躍動感が入り混じった特有の光景が広がる。2021年2月の竣工に向け、工事はいよいよ佳境を迎える。


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