「ドミノ・ピザ」が破竹の北海道進撃、8月には帯広と岩見沢にも店舗網拡大

経済総合

 2020年11月に10年ぶりの札幌への復活出店を果たした、宅配ピザ専門店の「ドミノ・ピザ」が破竹の勢いで出店攻勢をかけている。8月中には帯広市と岩見沢市に店舗を構え、函館にも2店舗目を出店する。これによって札幌、旭川、函館、苫小牧、帯広、岩見沢の6市で拠点を持つことになる。(「ドミノ・ピザ岩見沢4条店」の出店場所となる「ローソン岩見沢4条店」跡では居抜き出店に向けて工事が始まっている=写真)

 全国800店舗超を持つドミノ・ピザジャパン(同・東京都千代田区)の「ドミノ・ピザ」が札幌に復活出店を果たしたのは、昨年11月。親会社の変更に伴って一度は撤退を余儀なくされただけに、全国で唯一の空白地域だった北海道でのシェア奪還には並々ならぬ決意が漂う。

 これまでの出店を時系列で追うと、20年11月27日に札幌市内で「東苗穂店」(東区)、「北15条東店」(同)、「西警察署前店」(西区)の3店舗を同時オープン。4月1日「伏古店」(東区)、同月23日「札幌北1条西店」(中央区)、5月28日「清田一条店」(清田区)、6月21日「苫小牧桜木町店」(苫小牧市)、6月23日「旭川二条通店」(旭川市)、「函館亀田本町店」(函館市)と続いた。さらに、7月21日(水)に「白石本通店」(白石区)、8月4日(水)には「札幌南7条西店」(中央区)を出店予定で、これで札幌市内は8店舗になる。

 札幌以外の展開も始まっているが、8月中には帯広市と岩見沢市に初出店、函館市内には2店舗目を出店する。帯広市内の店舗は、「帯広西5条店」(西5条南22丁目1—4)で「眼鏡市場帯広西五条店」跡、岩見沢市内の店舗は「岩見沢店」(4条西16丁目12ー1)で「ローソン岩見沢4条店」跡、函館市内の店舗は「函館松風町店」(松風町16—15)で「セブンーイレブン函館松風町店」跡にそれぞれ居抜きでの出店となる。

 道内の宅配ピザ市場は、 函館本拠のテンフォーが展開する「ピザ テン.フォー」、フォーシーズ(同・東京都港区)の「ピザーラ」、日本ピザハット・コーポレーション(同・神奈川県横浜市西区)の「ピザハット」、ストロベリーコーンズ(同・仙台市青葉区)の「ナポリの窯」などが競い合う構図だった。「ドミノ・ピザ」が13店舗にめどを付けたことで、市場は劇的に変わっていきそうだ。

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