今年7月に札幌市内でオープンする「くら寿司」、「バーミヤン」、「から好し」がオープニングスタッフの大人数募集を始めた。外食産業はコロナ禍で人材の需給環境が弱含みだが、新規3店舗は合計160人を募集する。厳しい飲食業界で働く人たちの受け皿になりそうだ。(写真は、オープン準備が進んでいる「くら寿司ラソラ札幌店」)
「くら寿司」を展開するくら寿司(本社・堺市中区)は、7月15日(木)に北海道初進出の「くら寿司ラソラ札幌店」(札幌市白石区東札幌3条1丁目1)をオープンさせる。回転寿司店舗跡に居抜き出店するもので、現在は改修工事中。
同店は、オープニングスタッフとして100人の募集を開始した。手で寿司を握る仕事ではなく、調理補助や接客の仕事でパートや高校生、一般、大学生、専門学校生、フリーターが対象。時給は時間帯により900円から1200円。同社の新規店舗は、100人のオープニングスタッフが標準規模だという。シフトを組むため常時働く人数は約30人。
くら寿司によると、「首都圏の店舗でのスタッフ募集では、居酒屋などからの転職組からも多数の応募がある。外食が厳しい中で、当社はあまり影響を受けておらず、応募が多いのは有難いこと」(広報)と話しており、札幌での人材確保にも期待を示す。
7月中旬にオープンするすかいらーく(本部・東京都武蔵野市)グループの中華料理「バーミヤン札幌白石本通店」とから揚げ専門店の「から好し札幌白石本通店」(札幌市白石区本通12丁目南4ー10)は、それぞれオープニングスタッフとして30人の募集を開始した。「バーミヤン」は、13年ぶりの札幌復活出店で、「から好し」は単独店舗としては北海道初進出の店舗。時給はいずれも900円から1125円。話題の3店舗による大人数募集は、札幌の外食市場に活気を及ぼしそうだ。