外食産業を取り巻く環境は、コロナ禍によって一段と厳しさを増しているが、札幌市内ではからあげ専門店の新規出店が目立ってきた。5月には「からやま」が市内2店舗目を、7月には「から好し」が単独店では初めて出店する。外食逆風の中、「からあげ」カテゴリーの強気が目立つ。(写真は、5月28日にオープンする「からやま北海道新琴似店」の物件)
(写真は、7月12日に出店する「から好し」の店舗建設工事)

 5月28日(金)にオープンするのは、「からやま北海道新琴似店」(札幌市北区新琴似7条2丁目2ー32)。新琴似四番通沿いに出店するものだが、居抜きで入る場所は、飲食テナントの入れ替わりが早い物件。元々は、2014年10月にオープンしたラーメン「幸楽苑」の「新琴似店」だったが、17年12月に閉店。代わって18年2月にハンバーク・ステーキの「肉のはせ川」が「新琴似店」をオープン。しかし、この店も20年6月に閉店。それから、ほぼ1年、今度は「からやま」が出店する。

「からやま」は、アークランドサービスホールディングス(本社・東京都千代田区)の子会社、エバーアクション(同・同)がFC(ランチャイズ)展開しているもので、道内では「札幌白石店」(白石区)と「江別弥生店」(江別市)の2店舗がある。今回、テナント入れ替えの激しい物件に、札幌市内2店舗目、道内3店舗目を出店する。

 一方、7月12日(月)に新規建設物件として札幌市白石区本通12丁目南の国道12号線沿いにオープンするのは、「から好し」。「から好し」は、すかいらーくホールディングス(本社・東京都武蔵野市)の子会社、すかいらーくレストランツ(同・同)が展開するからあげ専門店で、同社が展開するファミリーレストラン「ガスト」の店内で「から好し」業態を併設するケースが多い。道内にある「ガスト」25店舗でも「から好し」を扱っているが、今度の店舗は北海道初の単独路面店になる。なお、この店舗と隣接してすかいらーくレストランツは7月15日(木)に中華料理系ファミリーレストラン「バーミヤン」もオープンさせる。

 コロナ禍の外食産業の中で出店を続けているのは、焼肉専門店や宅配ピザ店舗などがある。「からあげ」専門店も成長カテゴリーの業態と言えそうだ。



21人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。