2000年代に閉店した焼肉の「昌苑」がススキノで復活する。運営企業の大成グループ(札幌市中央区)が、4月半ばにほぼ20年ぶりに再び看板を掲げる。(写真は、「焼肉食堂 昌苑6条店」の出店場所)

 大成グループの中核企業、大成住宅(同)の飲食事業部が手掛ける。同社の飲食事業部では鮨処「西鶴」を6店舗展開しているほか、グループ各社が焼肉の「ホルモン食堂」7店舗、和牛とラムしゃぶの店「肉一徹」1店舗を展開している。今回、コロナ禍で休業中の「ホルモン食堂六条店」(中央区南6条西3丁目、東亜会館1階)を改装して焼肉食堂「昌苑6条店」にリニューアル、4月半ばにオープンさせる。同社では、「昌苑」をFC(フランチャイズ)展開していく考えで、「6条店」でFC運営のノウハウを蓄積する考え。

 焼肉の「昌苑」は、1990年代から2000年頃にかけて、札幌で7店舗を展開するなど市民に親しまれた焼肉チェーンだった。当時は、まだ家族や会社の宴会などで、焼肉を店で食べる機会が少なかった時代で、「昌苑」はそれを大衆化させたチェーン店だった。

 特にCMは印象的で、プロレスラーのザ・デストロイヤーを思わせる覆面姿の奇抜な衣装を着た2人が、リズム感良く、「しょうえん、しょうえん、焼肉しょうえん」と歌うフレーズは、一度聴いたら頭から離れない名CMソングだった。その中でも出てきた「50%OFF」が問題となり、結局「昌苑」の看板は2000年頃には消えてしまった。今回、ほぼ20年ぶりの復活となる「昌苑」、どんな味を提供してくれるだろう。


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