GS受難時代に「オカモトセルフ」札幌・清田と北広島に出店

交通・運輸

 ガソリンスタンド閉鎖が進んでいる中で、オカモトエナジーマーケティングカンパニー(本社・帯広市)は、札幌市清田区と北広島市にセルフ式ガソリンスタンド(GS)を11月下旬にオープンさせる。いずれも競合する既存GSの近くで開店後は集客競争が激しくなりそうだ。(写真は、「オカモトセルフ札幌清田」の出店場所=上と「オカモトセルフ北広島」の出店場所)

 札幌市清田区清田188番地の羊ヶ丘通沿いに出店するのは、「セルフ札幌清田」。既に囲いが施されまもなく工事が始まる。ほぼ隣接する形で北海道エネルギー(本社・札幌市中央区)の「チャレンジ羊ヶ丘通SS」(ENEOS)がある。

 北広島市美沢5丁目の大曲通沿いに出店するのは、「セルフ北広島」。こちらも工事が間もなく始まる。同じ大曲通沿いの近隣には有田章弘商店(北広島市)の「ビックさいろ北広」、アイックス(本社・札幌市白石区)の「セルフ北広島SS」(出光)がある。

 オカモトエナジーマーケティングカンパニーは、GSを北海道で33店舗、東北・上越、北関東で42店舗、岡山で1店舗の合計76店舗を展開。北海道では2016年に2店舗、17年に1店舗を出店し18年は出店ゼロだった。

 GSは、クルマの燃費性能向上や元売り再編、若者のクルマ離れ、高齢者の免許返上などの要因が重なって減少し続けている。オカモトエナジーマーケティングは地域最安値を目指した展開をしており、既存GSとバッティングする出店で競争力を高めていく。なお、「オカモトセルフ」では18年11月から「ENEOSカード」が順次使用できるようになっている。

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