ラーメン店「味の時計台・北5条店」跡に「銀波露」居抜き出店、世代交代顕著

経済総合

 ラーメン店の世代交代ということなのか。札幌ラーメン「味の時計台」の店舗跡に「らぁめん銀波露(ぎんぱろう)」が出店することになった。(写真は、「らぁめん銀波露・北円山店」が出店する「味の時計台・北5条店」跡)

「銀波露」は、2001年に「江別本店」(江別市)からスタート。細かくカットした豚のゲンコツを長時間煮込んだ豚骨スープをベースに、特製の油を使用して炎を上げながら調理することで旨みと風味をスープの中に閉じ込める料理法を採用。看板メニューの醤油ラーメンは、豚骨スープと野菜の香ばしさが絡み合い、こってりだがくどくない味わいになっている。現在は、「江別本店」のほか「札幌月寒店」(札幌市豊平区)、「札幌手稲店」(同市手稲区)、「とかち帯広店」(帯広市)の4店舗を展開している。

 今回、5店舗目として出店するのが「北円山店」(札幌市中央区北5条西19丁目26ー4)。北5条手稲通沿いで、今年8月23日に閉店した「味の時計台北5条店」跡への居抜き出店となる。現在、店舗の改装工事を行っており、オープンは11月を予定している。

「味の時計台」は、時計台観光(札幌市中央区)の直営だった「北5条店」のほか8月31日には「地下街ポールタウン店」も閉店。10月半ばには、創業者の志釜利行氏が健康上の理由から時計台観光の全株式を、「横浜家系ラーメン魂心家」を首都圏や中部、関西などで27店舗展開するトイダック(神奈川県大和市)の鴨田誓一社長に譲渡、営業を続けている。

「味の時計台」は、1986年の創業。94年には時の村山富市首相と五十嵐広三官房長官が「駅前通り総本店」(札幌市中央区)に立ち寄るなど札幌ラーメンの代表格だった。創業者の全株放出と「味の時計台」店舗跡への「銀波露」出店は、ラーメン店の世代交代を印象づける。

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