アパマンショップ平岸駅前店の消臭スプレー爆発事件から3ヵ月、閉店していたファミリーレストラン「ロイヤルホスト平岸店」が19日午前11時に営業を再開した。ようやく戻った日常に安堵の声がある一方で、隣接するマンションの窓には未だにベニヤ板が利用されているなど、日常が戻っていない被害者も多い。長い冬が終わりようやく北海道にも春が訪れようとしているが、爆発事故は地域に大きな影を落としたままだ。(写真は、94日ぶりに営業を再開した「ロイヤルホスト平岸店」)

 爆発事故のあった「アパマンショップ平岸駅前店」が入っていた酒井ビルと仲通りを挟んで建っている「信和リッチ」ビル。1983年1月竣工の賃貸マンション・オフィスの4階建て複合ビルで、この1階に「ロイヤルホスト平岸店」が入っている。

 爆発事故によって、同店は窓ガラスが割れたり、柱が曲がったりするなど大きな被害を受けた。復旧作業に3ヵ月を要し、ようやく再開に漕ぎつけた。
 この日、平岸街道沿いにある同店の窓からは、食事と会話を楽しむ来店客の嬉しそうな顔が見えた。いつもと変わらない日常がようやく戻って来た。

 それにしても、爆発事故を起こしたアパマンショップリーシング北海道(本社・札幌市北区)の親会社で東京証券取引所ジャスダック上場、APAMAN(本社・東京都千代田区)のこの件に関する情報開示が極端に少ない。
 直近は、1ヵ月前の2月13日に発表した爆発事故に伴う特別損失計上についてのみ。本社を東京に置く企業にとって札幌の事故はそれほど大きなことではないのだろうか。上場会社としてのコンプライアンス(法令遵守)が問われる局面である。


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