中和石油、ベトナムに技能実習生の送り出し機関設立

経済総合

 ガソリンスタンド経営などの中和石油(本社・札幌市中央区)は、ベトナムに日本へ技能実習生を送り出す機関として「アジア・ヒューマン・ゲートウェイ」を設立した。現地子会社中和ベトナムの出資で設立したもので、来年5月ころから日本に技能実習生を送り出す。(写真は、中和石油本社)

 中和石油は、現在、自社の自動車整備工場や受託しているホテルのベッドメーキングなどにベトナム人技能実習生を受け入れている。今後も自社で技能実習生を受け入れるほか、道内外で技能実習生のニーズは高まると見て、このほどベトナムのハノイ市コウザイ区に技能実習生の送り出し機関を現地子会社中和ベトナムの出資で設立、送り出しの機能も持つことにした。

 当面は、日本側の監理団体を通じて技能実習生の受け入れを行うが、近い将来には監理団体のM&Aや自前での設立を進めて、送り出しから受け入れまでの一貫体制を構築する考え。同社によると、今年11月から道内の事業者から外国人技能実習生の受け入れニーズを聞き取り、来年5月ころから20~30人規模で受け入れ先の実習実施者(企業など)に技能実習してもらう体制を整える。

「リゾートホテルや介護施設、IT関係など外国人技能実習生を受け入れるニーズは各企業で高い。今後は、現地に日本語の研修施設も整備して、質の高いベトナム人技能実習生を送り出したい」(中和石油・杉澤謙次郎代表取締役)としている。

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