地域密着型のデジタルサイネージで注目 ライトブレイン芝哲也氏(39)が病院・クリニック向け展開

経済総合

地域密着型のデジタルサイネージ(電子看板)事業を展開するライトブレイン(札幌市、芝哲也代表取締役)が注目されている。デジタルサイネージは、エリア内の様々な情報を映像化して病院や温浴施設などに設置したディスプレーで発信、広告の訴求効果を高めることができる。ライトブレインでは、既に病院やクリニックなど20数ヵ所にディスプレーを設置、地域の生活情報や啓発情報を流している。病院などからは「待ち時間が有効を使える」と好評だ。(写真は芝哲也代表取締役)

 

デジタルサイネージは、映像を使ってCMなどの情報を流す電子看板という意味。これまでの広告は、新聞・雑誌、チラシなど紙媒体やテレビや大型ビジョンといった映像媒体が中心で不特定多数が対象。

 

これらの媒体はターゲットを絞り込むことが難しいが、デジタルサイネージは病院や温浴施設、美容院など目的を持った人が集まる場所にディスプレーを設置して動画CMを配信。その場で見ている人にマッチした動画CMを流すことによって、広告の訴求効果をより高めることができる。

 

ライトブレインが手がけているのは、病院やクリニック向けのデジタルサイネージ。 芝代表取締役は、「病院なら目的や年齢、性別などの属性が分かりやすい。待ち時間を利用してその属性に合ったCMを流すことで、見ている人の動機付けを行うことができ、広告効果は非常に高い」と言う。

 

例えば、病院では『入院』や『退院』が付き物だが、例えば『退院』する患者は、ギフト選びやお礼状の書き方などを知りたがっており、CMコンテンツにそれらの情報を盛り込むことによって、退院患者への訴求効果は一段と高まる。

 

産婦人科や小児科なら患者の知りたがっている情報はより具体化しており、そのニーズに沿った動画CMを流せばメッセージを強く伝えることができる。

 

ライトブレインでは現在、札幌市厚別区内の20数ヵ所の病院・クリニックにディスプレーを設置、動画CMとともに警察や消防などの啓発情報、各病院・クリニックの院内広報、間違い探しクイズを30分の番組にまとめて流している。同社は動画コンテンツを自社製作しており、デジタルサイネージ事業の一貫体制を取っているため、月額3万円程度の低額でCMを流すことができる。 ディスプレーを含めたサイネージシステムは無料で設置する。

 

ライトブレインは、キーワード調査に独特のノウハウを持っているのも強み。 「例えば『お茶』だとか『和室』などをキーワードにした場合に、どんなニーズがあるのかをネット上から独自の手法で調べるもので、『お茶』なら『抹茶スイーツ』の関心が高いことや『和室』なら『リフォーム』への関心が高いことがわかる。お茶の市場は飽和状態だけどスイーツ向けに市場が伸びており、和室もリフォーム市場は拡大している。既存事業をどう拡大させていくか、あらゆる業種で課題になっているが、当社はそのヒントを提供するノウハウがある」(芝氏)
こうしたキーワード調査の蓄積を生かすことで、より訴求力のある動画CMを作成・配信することが可能になっている。   ライトブレインは、芝氏が2009年1月に資本金1000万円で設立したベンチャー企業。航空機関連企業や防災システム企業を経て独立、現在39歳。社名は右脳の意味。連絡先は電話011-375-1420

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