ITベンチャーのライトブレイン(札幌市清田区)は、賃貸マンションの空室対策に利用できる専用サイト「満室ナビ」を開設した。マンションオーナー向けに空室対策を助言する事業も開始した。P1070738(写真は、芝哲也代表取締役)

 賃貸マンションは築年数や地域、間取り、設備などに様々な違いがあるが、同じような物件であっても埋まっている物件と空室のある物件が混在している。仲介会社やオーナーは、種々の空室対策を取っているが、経験情報や勘などに頼ることが多く、データを分析することによる空室対策が行われていないのが現状。
 
 ライトブレインは、札幌市内約10万室と東京23区の約100万室について契約状況や家賃、最寄り駅からの距離、築年数、ネット環境など131項目について調査。集めたデータをAIで分析して、入居物件と空室物件のズレが何から生じているかが客観的にわかるようにした。

 同社の芝哲也代表取締役は、「これからの時代は、勘や経験に頼らずビッグデータをAIが分析して満室事例の良い点を真似ていくことが空室対策の根本だと思う。マンションオーナーの空室対策に協力したい」と話す。

「満室ナビ」のシステムは北海道大学大学院情報科学研究科の山本強特任教授の協力を得て、今後さらに機能性を高めていく。既存物件だけでなく、家賃設定やどういう設備を整えれば良いかなど新築向けにも利用できる。
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