根室の眼鏡専門店「スズキ」がベトナムに3号店

経済総合

 根室市の眼鏡、宝石、時計の老舗専門店すずきは、ベトナムのホーチミン市に3店舗目の眼鏡専門店をオープンさせた。同社は2013年8月、同市内に初出店し15年夏には2号店を出店しており、事業が順調に伸びていることから3号店を開店させた。IMG_0701(写真は、根室市内のすずき本店)

 すずきは、根室市に路面店の「本店」と標津郡中標津町のショッピングセンター「東武サウスヒルズ」内に「中標津店」を展開している時計、宝石、眼鏡、コンタクトレンズなどの専門店。創業は1930年で今年が87年目の老舗専門店。

 道内は少子高齢化の進展が全国より早いペースで進んでおり、眼鏡や宝石、時計の市場の伸びはあまり期待できないため、同社の鈴木新一社長(54)は早くから海外展開を模索。根室産サンマ輸出を通じて繋がりのあったベトナムに的を絞り、13年8月に国内を飛び越えて海外に進出した。

 店舗名は、ベトナム語で眼鏡のことを示す「マッキン」を使わず、「iMEGANE」(アイメガネ)として日本語をアルファベット表記することで、現地資本の眼鏡専門店との違いを強調。取り扱っているのは、日本メーカーの眼鏡、サングラス、コンタクトレンズで、現地の専門店より価格は高いものの日本流のきめ細かなコンサルティング販売で着実に売り上げを伸ばして来た。

 今回、11月1日にホーチミン中心部と国際空港を結ぶ幹線道路沿いに3号店となる路面店をオープンさせた。鈴木社長は、「iMEGANEのブランドはベトナムで定着してきたので3号店を出店した。早期に運営を軌道に乗せてベトナム国内で少しずつ店舗を増やしていく」と話している。

 ベトナムには、ムラタ(本社・札幌市厚別区)の「メガネのプリンス」がイオンモール内を中心に4店舗展開、東京メガネ(同・東京都世田谷区)が高島屋ベトナム店内に1店舗出店するなどしている。

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