根室市の眼鏡専門店、すずきは昨年8月にベトナム・ホーチミン市に日本の眼鏡専門店としては初の店舗を出店したが、2015年夏にも同市内で2号店を開店する方針だ。1号店が計画通りに業績が向上しており、複数店舗にすることでスケールメリットを高めベトナム事業を拡大させていく。IMG_2087
 
 すずきは、根室市と中標津町で時計、宝石、眼鏡、コンタクトレンズなどの専門店を展開している。根室市とベトナムはサンマの輸出などを通じて繋がりがあり、すずきの鈴木新一社長(51)は低成長下の国内で競争するよりも成長が著しいベトナムで事業展開をする方が得策と判断、昨年8月に「iMEGANE」(アイメガネ)の店舗名で日本の眼鏡専門店としては初の出店を実現している。
 
 ベトナム語で眼鏡のことを示す「マッキン」を使わず、日本語のメガネを表記した店舗名にすることで、現地資本の眼鏡専門店との違いを強調する営業展開で着実に業績を伸ばしている。
 現地店舗で扱っているのは、日本メーカーの眼鏡、サングラス、コンタクトレンズが中心で徹底した“ジャバン・スタイル”の販売方法を採用。お客へのきめ細かな対応がベトナム国内でも受け入れられている。現在、アルバイトを含め13人で対応している。
 
 オープン以来1年4ヵ月が経過、現地の眼鏡専門店よりやや高い価格設定だが、当初計画通りの売上げを達成しており、今後も需要が見込めるとして同じホーチミン市内で2号店を開くことを決めた。
 
 現在、複数のテナントオーナーと交渉中で条件があった物件に来年夏にも2号店をオープンさせる。鈴木社長は、「3~5年のスパンで事業計画を立てており眼鏡専門店以外にも新たなベトナムビジネスを検討したい」と語る。


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