菓子製造販売のホリ(本社・砂川市)は主力商品の「夕張メロンピュアゼリー」が発売30周年になることを記念し、夕張市に企業版ふるさと納税で今後3年間に1620万円を寄付することになった。23日、この寄付を仲介した北洋銀行(本店・札幌市中央区)の本店で、ホリの堀安規良社長、夕張市の鈴木直道市長、JA夕張市の加藤春之組合長、北洋銀行の石井純二頭取が出席して目録贈呈式を行った。IMG_2966 (2)(写真は企業版ふるさと納税の目録贈呈式。左から北洋銀・石井頭取、夕張市・鈴木市長、ホリ・堀社長、JA夕張市・加藤組合長。2017年3月23日午後、北洋銀本店4階セミナーホール)

 今回の企業版ふるさと納税は、北洋銀が夕張市の指定金融機関であることや地方創生に関する連携協力協定を結んでいることから実現した。夕張市の悩みの1つが、夕張メロンの生産農家減少対策と土壌改良などの生産基盤強化への投資だった。北洋銀はこのニーズを取引先のホリに繋いだところ、ホリは「夕張メロンピュアゼリー」30周年の記念事業として原料生産地への恩返しと、更なる味の向上を期待して今後3年間で1620万円の企業版ふるさと納税を行うことを決めた。
 
 納税分は、夕張市が地方再生計画として進める「夕張メロン生産基盤対策事業」として土壌改良や土層改良、新規就農支援に利用される。また、ホリは子どもたちの送迎用スクールバスも1台贈呈した。
 ホリの堀社長は、「北洋銀行に仲介を依頼してこの度の寄付が実現した。夕張メロンの更なる味のアップに繋がれば嬉しい。『夕張メロンピュアゼリー』は北海道の中元商戦で12年連続ナンバーワンだが、今後もトップを目指したい」と述べた。

 夕張市の鈴木市長は、「『ピュアゼリー』があったから夕張メロンが全国に知られ、ブランドとして確立する原動力になった。財政破綻から10年、リ・スタート宣言したが、今回の企業版ふるさと納税によって夕張メロンがさらに飛躍する確実な一歩を踏み出せる」と挨拶した。
 北洋銀の石井頭取は、「夕張市の地方創生に、今後も全面的に協力したい」と話し、夕張市の学校に通う生徒や職員に『ピュアゼリー』1000個を贈呈、その目録を鈴木市長に手渡した。



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