Karakami HOTELS&RESORTS(本社・札幌市中央区、東京都港区、以下、Karakami H&R)は、石川県加賀市山中温泉菅谷町口62の「山中温泉 風味吟撰の宿 厨八十八(くりや やそはち)」を2023年9月29日付で取得した。同社は北海道発祥だが、創業以来初となる北陸地方への進出を果たす。(写真は、「山中温泉 風味吟撰の宿 厨八十八」)
Karakami H&Rは、発祥の北海道で展開していた「定山渓ビューホテル」、「洞爺サンパレスリゾート&スパ」、「ザ・レイクスイート湖の栖」、「ニュー阿寒ホテル」の土地・建物をベルーナ(本社・埼玉県上尾市)に売却、北海道のホテル拠点がなくなっており、現在は、東北エリアの仙台・秋保温泉の「ホテル瑞凰」と「秋保グランドホテル」、関西の和歌山・南紀白浜の「ホテル川久」、「白浜古賀の井リゾート&スパ」を展開している。
今回、創業以来初の北陸進出を果たすべく取得したのは、有限会社ゑびな(石川県加賀市)が26年前にオープンさせたホテル。米の文字から引用した「八十八」の名前にふさわしく、ロビー前庭には、従業員らが田植えから取り組んできた田んぼが広がる。「田園テラス」と名付けられたこの前庭は、米の産地石川県ならではの原風景が広がり、夜には幻想的なライティングによってリラクゼーションスポットに変化する。
客室は、全室から竹林を眺められ、掘りごたつや露天風呂、テラスなどお客の好みに応じて選択できる。ホテル中心部に設けられている料理街「厨」は、カウンター割烹席で八品の会席料理コースの「くりや八味」をはじめ、個室座席室で月替わりの献立十品を提供する本格会席「やそはち十味」などの加賀料理が楽しめる。山中温泉の湯を堪能でき浴槽には、丸太を横たわらせて自然の気配も感じられる。鉄筋コンクリート造5階建て1棟、鉄筋コンクリート造2階建て1棟、24室(和室21室、和洋室3室)。