Karakami Hotels&Resorts(本社・札幌市中央区、登記簿上のママ)は、2月から休館している「定山渓ビューホテル」(札幌市南区定山渓東2丁目111番2)を総合通販のベルーナ(本社・埼玉県上尾市)に売却する。売却日は2021年5月31日。売却額は非公表。(写真は、現在休館中の「定山渓ビューホテル」)

「定山渓ビューホテル」は、1985年開業で今年36年目。96年に増築した「新館グレイトビュー」や幅広い世代に人気のプール「水の王国ラグーン」など定山渓温泉を代表する巨大スパ・リゾート。全647室の客室には、青畳や木の香りが特長の和室、高級感のある洋室、和室に洋室が付いた広々とした和洋室、窓から180度のパノラマ景色を望めるコーナースイート、リビングやキッチン付きの特別室などがある。館内には、レストランや露天風呂、カラオケルーム、プールのほか、大小様々な会議室や宴会場を完備しており、レジャーからビジネスまで幅広いお客のニーズに対応できる。

 Karakami Hotels&Resortsは、外資系金融機関に勤めていた創業者親族の唐神耶真人氏が、2019年6月に就任して中期経営計画を策定。社名を20年8月にカラカミ観光から変更、日本を代表するグローバルホテルへ進化させることを目標にしている。今回、コロナ禍での経営基盤確保と経営資源の選択と集中を図る目的で、「定山渓ビューホテル」をベルーナに売却することを決めた。売買契約は4月9日に締結している。「定山渓ビューホテル」の敷地面積は約7358坪(2万4281・91㎡)、鉄筋コンクリート造の地下3階、地上16階建て、延べ床面積は約2万3563坪(7万7759・52㎡)。

 ベルーナは、グループ会社のグランベルホテル(本社・東京都中央)でホテル事業を展開、「グランベルホテル」を京都と大阪に各1ヵ所、「ホリックホテル」を大阪1ヵ所運営。今年4月21日には北海道に進出、「札幌グランベルホテル」(中央区南3条西8丁目10ー1)を開業している。また、7月には「すすきのグランベルホテル」(同区南5条西2丁目6ー2)もオープンさせる予定。ベルーナのリゾートホテル取得により、北海道を重視する姿勢が鮮明になった。
※2021年4月24日記事一部修正しました。2201年5月31日→2021年5月31日。大変失礼いたしました。


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