定山渓や阿寒湖、洞爺湖など道内と東北、関西でリゾートホテルなどを所有運営するKarakami Hotels&Resorts(本社・札幌市中央区)が、北海道銀行(本店・同)との間で70億9000万円のコミットメントライン契約を締結していたことが分かった。(写真は、2月1日から一時休館している「定山渓ビューホテル」)

 Karakami Hotels&Resortsは、今年2月1日から「定山渓ビューホテル」(札幌市南区定山渓東2丁目)を一時休業しているが、道銀とのコミットメントライン契約は2月26日付で設定されている。コミットメントラインとは、企業と金融機関があらかじめ設定した期間、融資枠の範囲内で、企業が随時、資金の借入と返済が可能になるように約束(コミット)する契約。契約期間は不詳だが、一般的には1年間で双方合意により延長のオプションもある。この契約によってKarakami Hotels&Resortsは、融資枠の範囲で必要な資金を機動的に調達することが可能になる。

 定山渓ビューホテルには、道銀を権利者とする50億円の根抵当権、みずほ銀行を権利者とする2億8000万円の抵当権、三菱東京UFJ銀行を権利者とする1億1900万円の抵当権、りそな銀行を権利者とする2億1300万円の抵当権がそれぞれ設定されている。Karakami Hotels&Resortsの2020年3月期決算は、売上高219億7800万円、営業利益6億6800万円、経常利益3億4600万円、純利益は9200万円だった。


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