2020年1月20日にオープンした、虻田郡倶知安町花園地区の「パークハイアットニセコHANAZONO」の南東側隣接地で、新たなホテル建設の槌音が響き出した。巨大クレーンが2基、慌ただしく鋼材を吊り上げる光景が繰り広げられている。(写真は、「ホテルニッコースタイルHANAZONO」建設工事)

「パークハイアットニセコHANAZONO」を開発運営しているのは、香港不動産大手のパシフィック・センチュリー・プレミアム・デベロップメント(PCPD)。このラグジュアリーホテルの南東側隣接地約6haを利用してPCPDは、ホテルなど11棟からなる「花園サウスビレッジ」の開発を計画している。その第1期工事として始まったのが、仮称「ニセコサウスビレッジホテルPJ」新築工事。工事は2021年7月から始まっており、現在は基礎工事が進んでいる段階。ホテル建築の注文者は、フジタ(本社・東京都渋谷区)が出資者となっている合同会社ニセコサウスビレッジ(東京都渋谷区)。

 建物の規模は、地下1階、地上8階建て、延べ床面積は約4263坪(約1万4070㎡)。ホテルの客室数はスイートルーム16室を含む234室を予定し、宴会場やフィットネスジム、温泉施設なども備える。7~8階の全客室には天然温泉バスルームを設置する。運営はオークラニッコーホテルマネジメント(本社・東京都港区)が行い、ホテル名称は「ニッコースタイルニセコHANAZONO」。建物の設計、監理は梓設計(同・同都大田区)、施工はフジタ東京支店(同都新宿区)。工期は2024年5月30日まで。オープンは同年冬シーズンを予定している。

「パークハイアットニセコHANAZONO」の建設工事が始まったのは2018年頃。それから2年をかけて同ホテルが誕生、一旦は建設の槌音が途切れた。それから2年も経たない中で、今度は「花園サウスビレッジ」の建設工事が始まった。3期にわたる開発計画が終了するのは10数年後。それまで、途切れることなく建設工事は続きそう。



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