「京急」「相鉄」が相次ぎ北海道でホテル展開、高まる関東私鉄7社の存在感

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 関東の私鉄、京浜急行電鉄(以下京急、本社・横浜市西区)と相模鉄道(同・同)のグループ企業が相次いで北海道でホテル事業を展開する。東急電鉄や東武鉄道、西武鉄道、京王電鉄、小田急電鉄の各グル―プは既にホテル事業で北海道に進出しているが、京急、相鉄が加わることで関東私鉄系ホテルの存在感が強まる。(写真は、6月29日にオープンする「京急EXホテル札幌」)

 京急は既にグループ会社のRバンク(本社・東京都目黒区)が、2021年4月にドミトリータイプの「plat hostel keikyu」の「sapporo sky」(札幌市中央区南7条西2丁目2-14、5階建て、50室、136人収容)で北海道に進出している。しかし、コロナ禍で本格的な展開ができなかった。今回、6月18日(土)より体制を新たに再オープンする。さらに、7月23日(土)には札幌2棟目となる「plat hostel keikyu sapporo ichiba」(中央区南3条西2丁目18-1)をオープンさせる。二条市場の近くで9階建て、64部屋、196人収容できる。
(写真は、6月18日に再オープンする「plat hostel keikyu sapporo sky」)
(写真は、7月23日にオープンする「plat hostel keikyu sapporo ichiba」)

 こうしたホステルタイプの展開とともに京急イーエックスイン(本社・横浜市西区)は、6月29日(水)に「京急EXホテル札幌」(北区北6条西4丁目2-6)をオープンさせる。建物は、1992年に竣工したもので、最初は常磐炭礦の子会社、常磐興産(本社・福島県いわき市)が運営する「ホテルクレスト札幌」だった。その後、2012年6月にWBFホテル&リゾーツ(本社・大阪市北区)の前身、ジオ北海道(同・札幌市中央区)による「ホテルノースゲート札幌」、2016年11月に「ホテルWBF札幌ノースゲート」になった。しかし、2020年4月に同社は民事再生を申請、同年8月25日に営業を終了。このほど、約2年ぶりに京急イーエックスインがホテル展開を再開する。客室数は150室。

(写真は、9月7日にオープンする「相鉄フレッサイン札幌すすきの」)

 相鉄系の相鉄ホテルマネジメント(本社・横浜市西区)は9月7日(水)に、「相鉄フレッサイン札幌すすきの」を開業して北海道に初進出する。立地場所は、中央区南5条西2丁目6-1の旧田畑産婦人科跡地。総合不動産開発業のアルファコート(本社・札幌市中央区)が建設、相鉄ホテルマネジメントが一棟借りをして運営する。客室数は200室。
 相鉄ホテルマネジメントは、2014年に「サンルートホテルチェーン」を買収、北海道では札幌に2ヵ所、室蘭1ヵ所で展開していたが、室蘭は2021年3月に加盟契約を終了して、「アパホテル室蘭」に転換。また、「サンルートニュー札幌」も2021年3月に閉館、同年7月にアベストコーポレーション(本社・神戸市中央区)が運営する「ホテルアベスト札幌」になっている。相鉄グループが新規物件で本格的に北海道展開をするのは今回が初めてとなる。

 関東圏の私鉄グループによる北海道でのホテル事業は、これで大手8社のうち7社になる。ホテル事業で北海道に参入していないのは、東京ディズニーリゾートを運営している京成電鉄(本社・千葉県市川市)グループだけになる。

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