ニトリホールディングス(HD、東京本社・東京都北区、札幌本社・札幌市北区)の事業子会社、ニトリ(同・同)は、8月20日付で小樽市桜1丁目の歴史的観光宿泊施設「銀鱗荘」を取得、子会社のニトリパブリックが運営を開始する。20180816_160224(写真は、ニトリが取得する小樽市桜1丁目の「銀鱗荘」)

「銀鱗荘」は、ニシン漁で財をなした網元、猪俣安之丞の邸宅(鰊御殿)として明治33年に余市町に建造された。昭和13年に東小樽の宅地計画の一環として小樽湾が望める高台の平磯岬に移築され、同14年から料亭旅館になった。「銀鱗荘」は、当時の北海道長官だった石黒英彦氏が名付けた。小樽市の指定歴史的建造物で北海道文化百選の一つでもある。

 ニトリHDは、一級の絵画やステンドグラスなどを小樽市指定歴史的建造物である旧三井銀行小樽支店などに展示した小樽芸術村を2016年7月に開設、小樽市の観光文化に貢献している。

 今回、「銀鱗荘」を所有しているゴルフダイジェスト社(本社・東京都港区)の関連会社東名観光開発(同)から取得、20日から運営を引き継ぐことになった。取得額は公表していない。部屋数は本館と新館を合わせて18室、和食と本格フランス料理が提供される。日本海を見下ろす庭には露天岩風呂「平磯温泉」もある。宿泊料金は本館2階洋室が2人1室(1泊夕朝食付)で1人3万4710円(税込)からで新館特別室は12万9750円(同)。


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