外資のGRJ(グレート・リゾート・ジャパン、本社・札幌市中央区)は、当別町の大札幌カントリークラブ(CC)を取得、4月25日から今シーズンの営業を始める。運営は引き続きゴルフ企画経営アカデミー(本社・札幌市東区)が担当する。GRJは、他のゴルフ場やリゾート施設のM&Aにも乗り出す。NO.10(写真は、GRJが取得した大札幌CC)

 大札幌CCは、1976年に東食が当別町にオープンさせた18ホールのゴルフ場。97年に東食が破綻し、大札幌CCも閉鎖に追い込まれた。その後、2002年に米国のファンド、ムーア社が取得、ゴルフ場は子会社のグレー社が所有し、運営はゴルフ企画経営アカデミーに委託してパブリックコースとして03年から再開された。
 
 しかし、ムーア社が日本から撤退することになって10年に札幌の建材会社FLCが取得、運営は継続されたもののFLCが不振に陥り実質的には三菱東京UFJ銀行が所有、運営は同企画経営アカデミーが昨年まで行ってきた。
 
 GRJは、昨年末に任意売買で同CCを取得、運営を行ってきた同企画経営アカデミーの所有する電動カートなど運営に必要な付随品も買い取ったうえで同企画経営アカデミーに運営を委託する形で新たなスタートを切ることになった。大札幌CCの名称は継続して使用する。取得額などは非公表。
 
 GRJは、5000~7000万円をかけて、コース内の道路や橋などをリニューアルしており25日には一新したコースで今シーズンの営業を始める。クラブハウスも建て直しの検討をする。
 同CCは、1人平日3600円(土日は5000円、税込)で何ラウンドでも回ることができる徹底した低コストのアメリカンスタイルを採用。風呂はなくシャワーのみでレストランは土日のみの500円ワンコインメニューを提供している。18ホールは戦略的な山岳コースでアップダウンがあり男女ともに楽しめるコース。リピーターが9割を占めているという。1年間でプレーできるのは約200日で平均入場者数は年間1万3000~5000人。 
hausu1(徹底した低コスト運営で低料金を実現している。写真はクラブハウス)



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