札幌中央信組「山鼻支店」建て替え、職員用マンション併設で北海学園大2部学生職員を支援、道銀支店もテナント入居

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 札幌中央信用組合(本店・札幌市中央区)は、「山鼻支店」(同市同区南16条西8丁目)を建て替える。同信組が、北海道学園大学(本部・同市豊平区)と連携して進めている2部学生を正職員として採用する「ワークスタディプロジェクト(ワクスタ)」対象者の住居支援を兼ねた職員用マンション棟と店舗棟の2棟構成にして、名称を「ちゅうしん山鼻ビル」(仮称)とする。店舗棟には、北海道銀行(本店・同市中央区)の「行啓通支店」が移転、テナント入居する。信組の支店と地方銀行の支店が、一つの建物内に共同出店する珍しいケースになる。(写真は、仮称「ちゅうしん山鼻ビル」の外観イメージ図=札幌中央信組提供)
(写真は、札幌中央信組「山鼻支店」が入る「ちゅうしん山鼻ビル」の建設現場)

 札幌中央信組の「山鼻支店」は築45年の2階建てだったが、老朽化と職員3人体制の移行で余剰スペースが増えて非効率になったため、建て替えを検討。隣接する北海道信用金庫(本店・札幌市中央区)の旧文書センターを賃借して、2026年2月から仮店舗の営業を開始。以降、既存支店の解体、建て替え工事に入った。約203坪(673・27㎡)の敷地内に3階建て店舗棟と4階建て職員用マンション棟が一体化した建物にする。建物の設計は、バウプランニング(札幌市東区)、施工は東洋建設(本社・同市豊平区)。投資額は約4億円。

 店舗棟の1階には、道銀の行啓通支店が入る。同支店は近隣にあるが、行員が5人体制となり、余剰スペースが増えたことや駐車場スペースが少ないことからテナント入居することにした。2~3階は札幌中央信組が「山鼻支店」として利用、2階は地域のお客が寛げる新しい装いの店舗に刷新する。3階は倉庫として利用する。ATMは道銀が2台、札幌中央信組は1台を予定している。店舗棟の延べ床面積は約162坪(537・28㎡)で、そのうちテナント部分は約44坪(146・48㎡)。

 職員用マンションは、1LDKを23戸用意する。広さは36・95㎡から38・76㎡の5タイプ。延べ床面積は約315坪(1040・44㎡)。23戸のうち、6戸をワクスタ対象者の住居とし、他は新入職員を対象にする。札幌中央信組と北海学園大が2027年度入学生からスタートさせる「ワクスタ」は、2部学生の総合型・学校推薦型選抜の合格者を対象に応募者を募り、面接試験などを経て正職員に採用する取り組み。初年度は6人の採用を見込む。

 学生職員は、2部授業が始まる17時50分に間に合うように8時30分から16時15分までの勤務とし、初年度年収は268万円。住宅手当を除く実質負担3万円として、学業と仕事を両立できるようにする。「ちゅうしん山鼻ビル」の竣工は2027年3月下旬で、札幌中央信組「山鼻支店」は同年4月にオープン、職員用マンションも同時期に入居可能になる。道銀の「行啓通支店」は、同年夏頃に移転入居する。道銀は賃借料を払う。駐車スペースは8台分。

(写真は、2026年7月27日に行われた3者共同発表、左から北海学園大・森下宏美学長、札幌中央信組・泉融和理事長、道銀・高田芳政副頭取)

 2026年7月27日には、全信組連札幌支店内で札幌中央信組と北海学園大、道銀の共同会見が行われた。札幌中央信組の泉融和理事長は、「学業と就業の両立を可能とする環境を提供して、将来への希望と地域社会の愛着心を持つ、次代の地域経済に資する人材を育成することで、地域に貢献していきたい」と話した。

 北海学園大の森下宏美学長は、「2026年6月21日に開いたオープンキャンパスでワクスタの相談会を実施したが、16組25人が集まった。札幌市以外が半数を占め、経済的理由で1部進学はあきらめざるを得ないが、2部でワクスタを使うことなら進学できると希望を持つ学生、親が多かった」と期待感を示した。道銀の高田芳政副頭取は、「ワクスタのコンセプトは素晴らしいと思い、当初はテナントと一緒に探そうと取り組んだ。そうした中で、行啓通支店の移転とタイミング重なりテナント入居することになった。今後、ワクスタへの協力も検討したい」と話していた。

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