アークス、唯一の赤字会社・オータニ再建にグループの総力

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 アークス(本社・札幌市中央区)は、グループ唯一の赤字会社、オータニ(同・栃木県宇都宮市)の再建に総力を挙げる。2021年4月にアークスグループ入りして以降も業績悪化が続き、アークス全体の足を引っ張っている状況に歯止めをかける。社長交代やグループの優等生、ユニバース(同・青森県八戸市)の関与を強め、プロジェクト担当を新設、2027年2月期以降の黒字化を目指す。(写真は、アークス本社)

 アークスのスーパー連合の中で、唯一のアキレス腱が売上高300億円規模のオータニ。スーパー事業と不動産事業の複雑な関係から、グループ入りした段階では見えなかった不採算部門が露呈。スーパー事業の競争激化とあいまって赤字解消が進まず、2023年5月には、西友出身でユニバース常務だった川野泉氏(75)が社長兼営業本部長に就任した。2025年6月には、アークスグループの福原(本社・帯広市)常務だった西友出身の鷲平雅保(66)とベルジョイス(同・岩手県盛岡市)の執行役員だった女鹿剛氏が社長付顧問に就任、グループ挙げての戦時体制を整えた。

 それでも赤字解消の道は遠く、2026年2月期にアークスは、オータニ向け貸付金18億4800万円を貸倒れ計上したほか、株式評価損15億3100万円を特別損失に計上した。その上で、川野社長が、2026年5月13日付で常勤の特別顧問に退き、常務執行役員営業副本部長に昇格していた鷲平氏が、社長兼営業本部長に就任することになった。前述したように、川野氏と鷲平氏は西友時代の上司と部下の関係で、一緒に働いてきた気心の知れた関係。二人三脚の阿吽の呼吸で、実質的な再建に向け、今まで以上に手綱を締める体制を築く。

 その上で、ユニバースの三浦建彦社長(53)が非常勤の取締役会長に就任するほか、オータニの組織変更によって、営業本部に新たにプロジェクト担当を新設する。2026年4月13日のアークス決算発表で、同社の古川公一副会長・CFOは、「アークスは、オータニへの資本面、資金面を引き続き支援し、ユニバースは、営業面の人的支援を行いプロジェクト担当を率いる。グループを挙げて、従来以上にスピーディーに業績のV字回復を図っていく」とした。
 アークスグループは、3C体制(横山清会長・CEO、古川副会長・CFO、猫宮一久社長・COO)3年目の2026年度を第1期の仕上げの年と位置付けており、オータニの赤字解消は最優先事項となっている。

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