【トピックス】函館の歴史的建造物が複合施設「T9 HAKODATE」として開業

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 函館市内で歴史的建築物の再生を手掛ける合同会社シルバークリークパートナーズが、新たな複合施設「T9 HAKODATE」を2026年4月22日に開業する。同施設は、函館市末広町15-3にある景観形成指定建築物「函館海産商同業協同組合事務所」(旧海同会館)の再生プロジェクトであり、大正9年(1920年)に建造された歴史的建物を現代的な形で蘇らせたものだ。

 旧海同会館は、かつて漁業組合事務所として港町の経済を支えた施設であり、近代建築家・関根要太郎氏が設計した。函館市重要伝統的建造物保存地区に指定されているこの建物の改修には、地元の職人チームが参加し、歴史的価値と手仕事の魅力を維持しながら、「人が集まり、情報が交わり、経済が動く拠点」としての役割を現代に再編集することを目指した。

「T9 HAKODATE」は「宿泊・醸造・Art&Craft・人が交差する場」をコンセプトに掲げ、各フロアで多様なプログラムを提供する。2階には、函館の風景をテーマとした5室の「Artisan Heritage Hotel」が開設される。1階には、函館発のクラフトビールブランド「white seed」の醸造所とタップバーが併設され、ランニングステーションも設置される。さらに、来年度以降にオープン予定の3階ラウンジは、コワーキングスペースを備えたイベントスペースとして、多様な人々の交流や新たなビジネス創出を支える場となる。金森赤レンガ倉庫や函館山ロープウェイへまで徒歩10分とアクセスも良好で、観光地としての利便性も高い。

 プロジェクトを手掛ける合同会社シルバークリークパートナーズは、これまでも函館市内で歴史的建築物の再生に取り組んできた。2024年度グッドデザイン賞を受賞したシェア型複合施設「旧守屋住宅 aremo koremo」や、一棟貸し宿泊施設「cooee hakodate」など、地域の歴史的資産を活用した事業を展開している。その経験が今回の「T9 HAKODATE」の実現を支えている。

「T9 HAKODATE」は、函館の歴史的背景を尊重しながら新たな価値を創造する施設として、地域経済の活性化に寄与することを目指している。多様な人々が交流する拠点として、函館の過去と未来を結びつける存在になることが期待されている。

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