昭和ノスタルジー「加森観光本社ビル」1階の「ローソン」消ゆ

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 札幌市中央区北4条西4丁目の「読売北海道ビル」南側にある「加森ビル③」。「ルスツリゾート」などを展開する加森観光の本社が入っている、昭和の香りが詰まったビルだが、その1階にあった「ローソン札幌北4条西四丁目店」が、2026年2月27日、四半世紀にわたる営業を終了した。(写真は、「ローソン札幌北4条西四丁目店」が閉店した加森ビル③)

 加森ビル③は、元々は、1955年10月に竣工した2階建て建物がベースになっている。道庁の別館として建てられたものだが、1955年12月に増築され、現在の地下1階、地上6階の姿になった。道庁別館の後、北海道労働金庫が利用していた。加森観光のルーツ、登別温泉ケーブルがこの建物を取得したのは、1978年4月。以来、同社の札幌支社として使われ、1981年に倒産した「ダイワルスツ」(現ルスツリゾート)を同社が承継してから、この建物は、札幌と留寿都を結ぶシャトルバスの発着点として、ルスツリゾートの発展を陰で支えてきた。その後、同リゾートを運営するようになった加森観光が、同ビルのオーナーになって、現在に至っている。

「ローソン札幌北4条西四丁目店」は、こうした歴史的な流れの中、2001年3月22日にオープンした。レトロな建物と「ローソン」の青い看板が不思議な調和を見せながら、街角にアクセントをつけていた。街中コンビニとして親しまれてきたが、2026年2月27日で四半世紀の営業を終え、「ローソン」の看板やビルに掲げられていたポールサインも撤去された。竣工から71年、そのうち25年間連れ添った相棒が消え、建物は、どこか寂しげな雰囲気を醸し出している。

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