ウエルシア統合で見えてきた地方目線の低下、「ツルハドラッグ」が枝幸町、浦幌町から撤退

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 ツルハホールディングス(本社・札幌市東区)の子会社、ツルハ(同・同)は、2026年2月28日に全国で19店舗、そのうち北海道では4店舗を閉店した。北海道4店舗のうち、2店舗は、町で唯一のドラッグストアだった。(写真は、ツルハとツルハホールディングスの本社)

 2026年2月28日に閉店した道内の「ツルハドラッグ」は、「枝幸本町店」(枝幸郡枝幸町本町648)、「浦幌店」(十勝郡浦幌町住吉町65-40)、「南16条店」(札幌市中央区南16条西11丁目2-5)、「山の手店」(同市西区山の手1条6丁目4-16)の4店舗。このうち「枝幸本町店」と「浦幌店」は、町で唯一のドラッグストアだった。枝幸町では、「枝幸本町店」が閉店したことによって、稚内市から紋別市までのオホーツク沿岸約200㎞にわたって、「ツルハトドラッグ」の空白地域になる。ただし、枝幸町から約30㎞北の枝幸郡浜頓別町には「サツドラ浜頓別店」がある。

「浦幌店」は、「DCMホーマックニコット浦幌店」の近くにあった店舗で、建物設置者は北村林業(浦幌町字帯富97番地3)、ツルハは、建物を賃借して展開していた。店舗面積は約343坪(113㎡)。浦幌町にはドラッグストアチェーンの店舗はなかったが、2022年10月13日にオープン、町民の利便性は高まったが、わずか3年5ヵ月という短い期間で閉店となった。

 札幌市や旭川市のように、「ツルハドラッグ」がドミナント出店していれば、多少の閉店でも市民の利便性はそれほど悪化しないが、地方の町村で唯一だったドラッグストアの閉店は、生活環境の劣化に繋がる。ツルハは、こうした地方の町村のライフラインを守る使命を体現してきたが、ウエルシアホールディングス(本社・東京都千代田区)を吸収合併したことで、こうした地方への目配りが以前ほどではなくなりつつある。2店舗の閉店は、そのことを端的に表している。

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